本日(2022年12月11日)
19:00~20:00
大木和音チェンバロ・コンサートの
5回目の無観客ライブ配信が
開催されました。
会場はお馴染み
荻窪のベルベットサンです。
今回は
今月14日に発売される
ニューアルバム『フランスの花』の
リリース記念リサイタルで
同盤から曲を精選して
演奏されました。
セットリストは以下の通り。
ルイ・クープラン:組曲 ヘ長調 から
01. シャコンヌ
フランソワ・クープラン:第23 オルドゥル から
02. 大胆
03. 編み物をする女たち
04. 道化役
ジャン=フィリップ・ラモー:クラヴサン曲集 から
05. やさしい嘆き
06. つむじ風
07. 一つ目巨人
フランソワ・クープラン:第7 オルドゥル から
08. メヌトゥ La Menetou
09. バスク風
10. 気晴らし
ルイ・クープラン:組曲 ハ長調 から
11. 小節線のないプレリュード
12. サラバンド
13. パッサカーユ
ラモー:新クラヴサン曲集 から
14. サラバンド
15. 三つの手
16. ガヴォットと6つのドゥーブル
使用楽器は
これもお馴染み
2段鍵盤の
クリスチャン・クロールです。
サラバンドとガヴォットは
それぞれ舞曲に由来する楽曲名。
ドゥーブルというのは
英語でいうダブルのことで
繰り返しという意味ですが
繰り返すときに
最初の旋律が変奏されます。
パッサカーユは
バッハのオルガン曲でいうと
パッサカリアのこと。
シャコンヌと同様
低音部の反復旋律上で
変奏曲が展開されていきます。
メヌトゥというのは
(最初、MCで曲名が紹介された時
メヌエットと聞こえたんですけど)
なんだろうと思い
検索してみると
「メヌトゥ嬢」という邦題で
載っていましたから
人名のようですね。
ルイ・クープランは
フランソワ・クープランの
伯父さんにあたります。
クープラン一族の中では
大クープランとも呼ばれる
フランソワがいちばん有名で
その次に有名なのが
ルイ伯父さんです。
オープニングで
そのルイ伯父さんの曲を演奏後
MCがあり
そのあとは
3曲演奏するごとに
MCが入りました。
そのMCでも話されてましたが
今回リリースされるアルバム
『フランスの花』は
CDデビュー15周年を記念した
2枚組のアルバムだそうです。
そのうちの1枚
ラモーを収めたCD2は
2013年にリリースされた
こちら↓のCDを
(イーストワークスエンタテインメント
EWCC-1083、2013.5.15)
リマスタリングしたものだそうで
より理想的な響きになった
とのことです。
レーベル名およびリリース月日は
タワーレコードオンライン掲載の
同盤のデータによりますが
「現在オンラインショップ取扱なし」
となっていますね。
ラモーのCDの前に
当方は未入手の
バッハを演奏した盤が
出ているはずですけど
それから数えて15年
ということでしょうか。
例によって
演奏中の手元が
カメラで映されるので
どの曲が2段鍵盤で演奏するのか
どの曲が手を交差させるのかが分かり
興味がつきませんでした。
ラモーの
「つむじ風」の手の動きは
まるで鳥の羽で撫でているように
軽やかな感じなのが
印象的でした。
同じくラモーの
6つのドゥーブルのうち
5曲目(だったかな?)は
手の交差がものすごくて
難曲であることが
よく分かったり。
何かのライナーで
読んだ記憶があるんですけど
ルイ・クープランの組曲は
後世の研究者が
同じ調性のものを
組み合わせたものらしく。
ですから
今回のように
組曲から1曲だけとか
3曲抜粋してとかいうのも
ありなわけです。
そのルイ・クープランとラモーは
そこそこ好きな方なんですけど
フランソワ・クープランは
いまだに良さが
よく分かりません。(^^ゞ
今回の
配信ライブでの演奏も
ラモーは
聴き慣れていることもあって
楽しめましたが
大クープランはやっぱり
どこか物足りない。
今度リリースされる
大木さんのCDを何度も聴けば
良さが分かってくるのかしら(笑)
最後のMCで
告知がありました。
来年の
2023年6月23日(金)
19:00から
ソロ・リサイタルが
開催されるそうです。
聖マリア大聖堂で
チェンバロ・コンサートが
開かれるのは
初めてなのだとか。
こちらは以前
シュッツ合唱団のライブで
2度ほど訪れているだけに
ちょっと行ってみようかな
という気になった次第です。
都合がつくといいんですけど……。
なお
今回の視聴者数は
30人ほどでした。
今回の配信は12月24日まで
アーカイブされるそうですから
今回、都合がつかず
これから聴くという人も
いるのかもしれませんね。
開催自体
知らなかったという方は
以下のリンクからどうぞ。