少し前(先月末)

近場のマンションの敷地に

変わった様子の木が

立っているのを

遠目に見かけました。

 

白花金宝樹(2022.5.31)

(5月31日撮影)

 

まるで

雪をかぶっているかのような

幻想的な雰囲気。

 

 

芝生の中に立っていたので

踏み入らずに

ズームで撮ったんですが

それだと細部がはっきりせず

正体を見極めづらい。

 

というわけで

別の日に

近くば寄って

撮ったのがこちら。

 

白花金宝樹(雄蕊アップ)

(6月5日撮影。以下同じ)

 

手元の『樹木図鑑』を見ても

なかなか該当する木が見当たらず

「細い葉 白い花」で検索したら

pino blog 優しい雨

というサイトの記事に辿り着き

正体が判明した次第です。

 

 

オーストラリア原産の

ブラシの木 Bottlebrush の仲間で

ブログのタイトルにしたのは

その和名になります。

 

本来のブラシの木は

赤い花を咲かせるものなので

白い花を咲かせる種を

「白花ブラシの木」

と呼んで区別するようです。

 

 

ブラシの木の別名として

「カリステモン」

というのもあります。

 

これはギリシャ語の

kallos(美しい)と

stemon(雄蕊)の合成語だとか。

 

白い花のように見える

ブラシの毛のようなものは雄蕊で

これは赤い花の場合も一緒ですが

そこから付けられた名前です。

 

花は目立たず

開花するとすぐに

萼と一緒に落ちてしまうのだとか。

 

白花金宝樹(葉)

 

また葉っぱの形状から

「槇葉[まきば]ブラシの木」

という別名もあって

白い花の場合は

「白花槇葉ブラシの木」

とでも呼ばれるんでしょうか。

 

「花槇[ハナマキ]」という別名も

槇葉に由来するものでしょう。

 

白花金宝樹(幹)

(こちらはズームで撮影)

 

あと、幹に無数の

縦のひび割れが入るのが

ブラシの木の特徴だそうです。

 

 

明治時代に日本に入ってきて

庭木として植えられてきたのだとか。

 

花期は5~6月で

ちょうど今ごろですね。

 

白花金宝樹(2022.6.5)

 

ブラシの木は赤い色の他に

ピンク色の花の木も

あるそうですが

それだとドギツ過ぎて

見た目も怖かったでしょうね。

 

白い木の方が

なんといっても

幻想的で美しいと思います。