YouTube で

バッハのカンタータ第4番

〈キリストは死の縄目につながれたり〉

BWV4の管楽器追加版がないかと

探していたら

それとは違いますが

こんなのを見つけました。

 

 

イギリス生まれの

バス・バリトン歌手

クリス・ジーンズが率いる

ツィンマーマン・バンドの演奏。

 

アップされたのは

去年の4月4日ですが

収録月日は不詳。

 

 

クリス・ジーンズのクリスは

クリストファーの愛称で

ジーンズの綴りが Jeanes と

n の後に e が入るのが珍しい。

 

Jeans と綴れば

衣類のジーンズで

入力ソフトによっては

間違いですよという指摘が

入るかもしれません。

 

 

ツィンマーマン・バンド

Zimmermann Band は

2018年に結成。

 

ツィンマーマンないし

ツィマーマンというのは

ドイツ語式の読みで

英語だとなんでしょうね

ジマーマンかしらん。

 

 

前々回の記事

ノルウェーの演奏家による

演奏を紹介した際

「極小編成」という言葉を

使いましたけど

今回のも極小編成です。

 

といっても

伴奏の楽器は今回の方が多く

ヴァイオリン2、ヴィオラ2

チェロ、コントラバス、

テオルボ、オルガン

という編成。

 

ここでもやはり

通奏低音楽器に

テオルボが入っているのが

興味深いところ。

 

 

で、何が極小編成かというと

声楽パートの方でして

1パート1人担当の

最近では OVPP と呼ばれる

リフキン方式を採用しているため

4人で歌われています。

 

そのうちアルトのパートが

カウンターテナーなのも

もはや当たり前の風景

という感じですね。

 

ちなみに OVPP は

One Voice Per Part の略

(頭文字をとったもの)ですが

Per は前置詞なので

per といきたいところですけど

それはともかく。

 

 

演奏は明らかに(特に声楽は)

ノルウェーの演奏家よりも

上かと思います。

 

先のノルウェーの場合

教会がモダンでしたけど

こちらは伝統的な教会堂で

それも雰囲気があって

いい味わいを醸し出しています。

 

だからといって

ノルウェーの演奏が

ダメなわけではなく

その日常的な感じ、

普段の生活に密着してる

という感じなどは

むしろバッハの頃の雰囲気に

近いかもしれません。

 

 

あと、何をもって

極小編成というべきか

ちょっと考えさせられました。

 

声楽曲であることを踏まえれば

今回の OVPP の方が

極小編成というべきかも。

 

一方で

ヴァイオリン、ヴィオラ

チェロとオルガンだけ

という編成も

捨て難いんですよね。

 

ガーディナーに比べれば

どちらも極小編成であることには

変わりないわけですが。

 

 

ちなみに

アグネス・チャンの

ブログを見て知ったのですが

今年の復活祭(イースター)は

本日4月17日なのだとか。

 

カンタータ第4番は

復活節第1日目のために

書かれた曲なので

ツィンマーマン・バンドが

演奏をアップしたのも

それに合わせてのこと。

(去年は4月4日が復活祭)

 

数日前からの続きとはいえ

たまたまイースター当日

ゆかりのカンタータを

紹介することができて

タイミングの良さに

ちょっとびっくり。

 

そんなことも

思い合わせながら

YouTube の動画を

楽しんでいただければ

幸いです。