昨日は冬季講習で自由が丘へ。
採点終了後に
隣のBOOK•OFFを覗いて
見つけたのがこちら。
(東芝EMI: TOCZ-9237、1994.11.30)
今年の11月19日(金)
NHK FM の「古楽の楽しみ」を
たまたま聴いていた時
当日のパーソナリティで
チェンバリストの大塚直哉が
同じ日の晩に放送される
NHK Eテレ「にっぽんの芸能」に
出演するという話をしていたのでした。
当日の「にっぽんの芸能」は
「古楽の楽しみ」とのコラボ企画で
バロック時代の音楽と
日本の古典芸能とが
協演するのだとか。
まあ、知ってしまった以上
バロック音楽がらみでもあり
せっかくですから
観てみたわけです。
細かいプログラムや演奏者は
もはや記憶の彼方なので
以下にあげる
いろいろなサイトで確認しました。
能楽マガジン Noh+[のうプラス])
それによって
再現できたプログラムは以下の通り。
ヴィヴァルディ作曲「“春”~〈四季〉から」
砂崎知子(箏・プリマ)熊沢栄利子(箏)野口悦子(箏)
細川真紀(箏)高畠一郎(十七絃)
米川敏子作曲「彩の響~箏とチェンバロのための~」
大塚直哉(チェンバロ)米川敏子(箏)
マラン・マレ作曲「スペインのフォリア」
大塚直哉(チェンバロ)市瀬陽子(バロックダンス)
バッハ作曲「シャコンヌ~無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番から」
桐山建志(バイオリン)山井綱雄(能舞・金春流)
福原徹作曲「キリエ」
福原徹(笛)高橋美千子(歌)
*
MC:高橋英樹、中條誠子(NHKアナウンサー)
解説ゲスト:今谷和徳
ミニコーナー・ゲスト:中村莟玉
ミニコーナーでは
伝統的なお菓子か何かを
伝統的な容器で
食べてたようでしたが
詳細は忘れました。
ちなみに
「フォリア」に関しては
作曲者名はもとより
「スペインの」という冠も
なかったように記憶しています。
作家・斎藤純の
第94回の内容から
当たりをつけたにすぎず
間違っていたらごめんなさい。
それはともかく
番組内のコラボ企画のひとつ
琴によるヴィヴァルディの〈四季〉を観て
確か録音があったはず
と思っていたんですけど
それが今回、見つけた盤です。
まあ、プリマ
すなわち第一奏者
(原曲のソリストにあたる?)
以外の奏者がすべて違うし
編成が微妙に異なりますけど
琴で弾いたヴィヴァルディといえば
本盤が決定版ということに
なっています。
手元にある
星川京児・田中隆文編の
『邦楽ディスク・ガイド』(2000)にも
本盤の写真が掲載されてますし。
ところが
今回の盤のライナーに
録音年が記載されておらず
いろいろと調べる羽目になり
そのため、今回の盤には
ジャケ違いがいろいろある
ということが分かった次第です。
もともとは1978年に
東芝EMI からLPレコードとして
リリースされました。
(レコード番号はTA60060)
そのジャケット写真は
「琴 ヴィヴァルディ」で検索すると
オークション・サイトのものなどが
多数ヒットして
簡単に見ることができますので
ここではリンクを省略します。
その後、1987年に
ヘンデルの「水上の音楽」
および「王宮の花火の音楽」と合わせて
EMI のアメリカ向けレーベル
エンジェルから
CDがリリースされました。
(CD番号はCDM-7 69075 2)
同年に
日本でもCD化されましたが
その際、ヘンデルは未収録で
しかも今回入手した盤とは
ジャケットデザインが異なります。
(CD番号はTEC-2029)
1988年になってさらに
邦盤の非売品CD(?)なるものが
リリースされました。
(CD管理番号はPRHC-0012)
こちらは現在
Amazon で本商品のジャケとして
アップされているものですが
それだけに
いずれ変わるかもしれないことを
付け加えておきます。
その後に出たのが
今回入手した
1994年のリマスタリング盤
ということになります。
ちなみに上掲の
『邦楽ディスク・ガイド』には
1994年盤のジャケットを
掲載しています。
2000年刊の同書では
「録音したのが20年以上前」
と紹介されていますけど
LPレコードのリリースが
1978年ですから
正しくは30年以上前ですね。
それもこれも
ライナーに録音年が
記されていないから起こる
間違いなのでして。
今回入手した盤のライナーに
「解説・プロフィールは、
録音当時のものを流用しました」
という注意書きがあるにも関わらず
その「録音当時」というのが
いつなのかどこにも表示されていない。
これって、どういうものかと。
レコードやCDの
ライナーのいい加減さを
また見つけてしまった
という感じです。
以上、
演奏の感想に至らないまま
長文・乱文となってしまい
深謝です。
これもひとえに
いい加減なライナーのせい
ということで。( ̄▽ ̄)