これも月曜日、
セブンイレブンに行く途中の
マンションの敷地で際立つ
鮮やかな朱色が
目に入ってきました。
脇の石段を登ると
近くで写真が撮れそうだったので
寄って撮った次第です。
試しにハナノナで調べたら
「トキワサンザシ属
別名:ピラカンサ」
と出ました。
属名が出てくると
確定するのに
ひと苦労なんですよね。
帰ってから
Wikipedia を見てみると
やっぱりそちらでも
「トキワサンザシ属」で
立項されています。
そちらには
トキワサンザシ(常盤山査子)
タチバナモドキ(橘擬き)
カザンデマリ(花山手毬)の
3種があがっており
赤い実ということで
常盤山査子と花山手毬に
絞られたわけですが
そこからが難しい。
「トキワサンザシ
カザンデマリ
違い」
というワードで
検索してみたところ
「植物の生態散歩」
というブログがヒット。
そこに載っている
花山手毬と常盤山査子の
項目の説明を読んでみたり
写真を眺めたりしていると
棘の付き方の違いが
目にとまりました。
花山手毬の棘が
枝から垂直に出ているのに対し
常盤山査子の棘は
枝分かれするように出ている。
今回、見つけたものの
棘に注目してみると
まさに枝から垂直に出ています。
常盤山査子の場合
枝と棘の中間的なものが
見られるそうですけど
花山手毬の方は
そうではないということで
花山手毬と判断できそう
と思ったところ
そうは問屋が卸さず。
ピラカンサというのは
花山手毬、橘擬き、常盤山査子など
トキワサンザシ属の総称
ということなので
タイトルもピラカンサと
した次第ですが
「庭木図鑑 植木ぺディア」では
ピラカンサで立項されており
実質的には常盤山査子を
指しているようです。
ところが困ったことに
植木ぺディアにあがっている
常盤山査子の写真が
見かけたものに近く
花山手毬の項目がありません。
ただ、その解説中に
ヒマラヤトキワサンザシ
(花山手毬の別名)は
トキワサンザシよりも
「全体に大振りで、実の数が多い」
と書いてあります。
今回見かけたものは
実の数は確かに多い。
やっぱり花山手毬でしょうか。
ところで
EVERGREEN というサイトには
区別のポイントとして
実の萼片痕(お尻の方)が
毛で覆われているかいないか
というのが書いてありました。
常盤山査子には
萼片痕に毛があるのに対し
花山手毬は萼片痕が目立たず
無毛だとか。
この違いは大きい。
撮ってきた写真を見ると
萼片紺が目立っていますから
これに拠って判断するなら
常盤山査子ということになりそう。
植木ぺディアに掲げられている
写真との類似といい
常盤山査子の疑いが
濃くなってきました。
あと、実の大きさも
区別のポイントのようですが
両方の種がなければ
調べられるわけもなく。
というわけで
どちらかといえば
花山手毬のようですけど
常盤山査子の可能性もなくはなく
やっぱりブログのタイトルは
ピラカンサとしておいた方が
よさそうだと思った次第。
ピラカンサは
5~6月ごろに
花が咲くようですが
今度はそちらが見られると
いいなあと思っています。