(コロムビアミュージックエンタテインメント
COCP-34471、2007.8.22)
本日から夏期講習が始まり
横浜まで出張ってきました。
その帰りの電車で
YAHOO! ニュースを見ていたら
『デイリー』の配信記事によって
弘田三枝子の訃報を知り
びっくりさせられました。
訃報は今日27日ですが
21日に心不全で
亡くなっていたようです。
「アイドル・ソング・ベスト100
1970−1989」特集号に掲載された
1959年から1969年の100選を
集めているということは
以前にも書いた通り。
その1959−1969の100選に
弘田三枝子のレコードが
以下の4曲、取り上げられています。
「ヴァケーション」(1962)
「砂に消えた涙」(1964)
「渚のうわさ」(1967)
「人形の家」(1969)
この4曲がすべて収録されている
ということで買ったのが
エッセンシャル・ベスト盤でした。
ただ、エッセンシャル・ベスト盤は
オリジナルの音源ではなく
後年になって
録り直したものが主だったので
結局、オリジナルが収録されているCDを
買いなおすことになった次第ですが。
オリジナルでないのはいいとしても
いつ録ったものかというデータが
ライナーやケース裏の
どこにも記されておらず
こういう編集はどうよ
と思ったことでした。
ただ、最後のトラック
「Everything」を聴いた時は
ぶっとんだというか
弘田三枝子の歌唱力のすごさと
(特に最後のスキャットが超絶すごい)
ジャジーなアレンジのカッコよさに
圧倒されてしまったことを
昨日のことのように覚えています。
「Everything」という曲自体は
聴き覚えがあったんですけど
(だからこそ圧倒されたわけで)
歌い手が誰かは知らず
検索して調べたら
MISIA[ミーシャ]だと分かりました。
その後 MISIA のシングルを
中古で見つけて
聴き比べるために購入。
(BMGファンハウス
BVCS-29035、2000.10.25)
オリジナルはバラードだと思いますが
今回、久方ぶりに聴き比べてみると
MISIA は普通にいいんだけど
弘田三枝子の破格ぶりには
やはり一歩譲る気がしてならない。
すごいよ弘田さん、という感じ。
ただただ脱帽。
のちに
弘田版「Everything」を収めたアルバム
『マイ・タペストリー』(2008)も
入手しましたが
それはまた機会があれば
ご紹介することにしましょう。
それはともかく——。
『レココレ』が取り上げた
弘田三枝子の4曲は
いずれも幼い頃に
耳にした記憶があります。
そのころは子どもでしたから
弘田三枝子という名前を
意識しているはずもなく
それに「ヴァケーション」が
自分が生まれた年に
リリースされた曲である以上
いろんな人がカバーしているもので
聴き覚えがあるのは
間違いないわけでして。
ただ、上に述べてきたような事情で
近年になってその名前とともに
親しんできたこともあり
ほんとうに今回の訃報には驚きました。
今年はデビュー60周年の節目だったとか。
近年の活躍ぶりを知らず
むしろ古い録音を好む
にわかですけど
謹んで冥福を祈るものです。
●訂正(翌日21:21ごろの)
後半の記述で曲タイトルが
「ヴァケイション」と
表記していましたので
訂正しました。