『ひろコーダー☆栗コーダー』

(ヤマハミュージックコミュニケーションズ

 YCCW-10282、2016.9.14)

 

少し前に

立川のディスクユニオンで

見つけた1枚です。

 

栗コーダーカルテットは

何がきっかけかは忘れましたが

(『ウクレレ ウルトラマン』かなあ)

名前だけは知っていたので

へえ、こんなの出てたんだ

と思って手にとり

ジャケットを見た途端

すでにレジを済ませ

帰りがけだったのに

すぐさまレジへ。

 

不思議の国のアリスを

モチーフにした表紙だったので。(^^ゝ

 

それにアリス関連曲の

「不思議なアリス」と

「意味なしアリス」が入っているし

アリス・マニアとしては

買わずに済ますわけにはいくまい

というわけです。

 

 

収録時間は30分ほどですから

まあ、ミニアルバムといったところ。

 

収録曲はジャケ裏↓にある通り。

 

『ひろコーダー☆栗コーダー』ケース裏

 

収録曲はいずれも

既発売のアルバムに

収録されているものです。

 

ただ、もちろん

アレンジが違うわけで

大小様々のリコーダーを中心とする

アレンジが素晴しい。

 

 

例えば「猫のみた夢」では

クルムホルンと

バウロン bodhrán という

珍しい(たぶん)楽器が使われていて

ちょっとエスニックな、というか

トラッドな感じの伴奏が

たいへん魅力的。

 

ぶっちゃけ、音が面白いです。

 

日本の猫は魚が好きだけど

ロシアやアラブの猫は

何が好きだろう、という歌詞と

日本の猫はニャンと鳴くけど

チベットやアンデスの猫は

なんて鳴くんだろう

という歌詞に合わせて

民族音楽風のメロディーが

挿入されてるんだろうなあと思ったり。

 

 

ちなみにケース裏のイラストは

本曲の歌詞に出てくる

マグロの花やサンマの花を

描いたものです。

 

そうと知って

ケース表を見直すと

騙し絵のように

なっていることに気づきました。

 

 

「猫のみた夢」は

『お昼寝宮・お散歩宮』(1989)

収録のバージョンだと

曲を含むトラック中に

ドラマ部分の語りも入っていて

曲だけ聴こうとするのが

難しかった1曲でした。

 

それだけに

曲単体で聴けるのも

嬉しいかぎり。

 

 

音的には

「意味なしアリス」の

トイピアノの音が

絶品です。

 

通常の演奏では

シンセサイザーか何かで

処理しているのかなあ。

 

音の感じは似てますが

本盤で聴くと

鍵盤を叩く音が聴き取れるので

トイピアノを使っていることが分かり

それが実にいいんですね。

 

 

中には知らない曲、

忘れていた曲もあるんですが

通しで聴いてみて

「ピヨの恩返し」に

ハマってしまいました。

 

というか

歌詞の一部の

「♪……ピヨ」

という語尾の可愛らしさに

打ち抜かれてしまったという。(*´ω`*)

 

調べてみたら

これは岩男潤子への提供曲だそうで。

 

そちらも聴きたくなって

シングルCDが出てないかと思い

調べてみたら

出てたことは出ていたんですけど

とっくに品切でした。

 

ただこの曲、

岩男潤子が『みんなのうた』で

歌ったものだったことから

『みんなのうた』関連のCDを探したら

簡単に見つかりましたけど。

 

 

それについてはまた改めて

ということにして

いずれにせよ

『ひろコーダー☆栗コーダー』は

谷山浩子のファンタジックな世界を知るのに

ちょうどいい1枚かと思います。

 

と同時に

ルネサンス期の音楽や

楽器の音が好きな方にも

おススメの1枚か、と。

 

 

ペタしてね