また馬齢を重ねて
アラカンになりました。
アラカンとは
「アラウンド還暦」の略で
60歳前後を指すということを
去年のいつ頃だったか
何かの機会に聞き覚えてて
次に馬齢を重ねたら
ブログ・ジャンルを変えてやろうと
狙っていたのでした。( ̄▽ ̄)
自分の世代でアラカンといえば
時代劇スターの嵐 寛寿郎を
思い出すんですけど
この言い回しを考えた人(?)は
それを知ってたのかしらね。
それはともかく
せっかくですので
昨晩、日付けが変わってから
先日、銀行へ行った帰りに
Odakyu OX で見つけた
ドイツ・ワインを開栓。
ツェラー・シュワルツ・カッツの
プリカッツ Q.b.A. という
モーゼル・ワイン
(モーゼル川沿いで
生産されるワイン)です。
ツェラー・シュワルツ・カッツは
「ツェル村の黒猫」
プリ・カッツは「小猫」という意味。
Q.b.A. は
ドイツ・ワイン専門店
プロストワインハンデルのサイトに拠れば
Qualitatswein bestimter Anbaugebiete の略で
「指定栽培地域上質ワイン」
という意味だとか。
製造は創立1618年の
グスタフ・アドルフ・シュミット社。
ドイツ系のワインは
最近、普段使いになっている
ディスカウントスーパーOKに
置いてないと思っていたので
Odakyu OX で見かけたとき
即行で買ったんですが
今日、OKへ買い物に行ったら
同じものが目に入ってきました。
ビンやラベルのデザインなど
形状を知ってみれば
目にとまりやすくなるという。( ̄▽ ̄)
せっかくモーゼル・ワインが
手に入ったんですから
故・皆川達夫の奨めに従って
テレマンでも聴けばいいんですけど
結局、聴いたのは
こちら↓のディスクでした。
(伊 Tactus: TC-590003、2016.3.19)
リリース年月日は
タワーレコード・オンラインに拠ります。
上のは期間限定の再リリース盤で
オリジナル盤は2013年11月に
リリースされたようです。
ヴェネツィアの貴族に献呈された
『ドーリの勝利』(1592)という
マドリガーレ・アンソロジーの
世界初録音盤。
演奏は
トニ・コッラディーニ指揮
グルッポ・ヴォカーレ・アルシ&テシで
録音は2013年3月です。
2013年当時は
プレミアム録音だったんですけど
その後、イギリスの声楽グループ
キングズ・シンガーズが
録音しているようです。
日本流通仕様とはいえ
歌詞対訳などは付属しておらず
収録曲目の日本語訳を載せた
タスキ(オビ)が
付いているだけ。
ポリフォニックな歌曲なので
訳詞があっても
あまり意味はない気がするものの
やっぱり歌詞対訳は欲しいところ。
せめて「ドーリ」って
どういう物語を背負った
キャラクターなのか
くらいは知りたいなあ。
……と思って
念のため検索してみたところ
南葵音楽文庫ミニレクチャーの
第19回の記事(執筆は佐々木勉)に
書いてありました。
本アンソロジーを献呈された貴族
レオナルド・サヌードの
花嫁の名前だとか。
神話か何かのキャラクターかしらん
と思っていただけに
臆面もないというか何というか
王侯貴族社会の一面を
垣間見る想いがされたことでした。
ドイツ・ワインを呑みながら
そのワイン工房が創業する前の
イタリアの世俗多声歌曲を聴く
そして例によって蘊蓄を傾けるなんて
実に頽廃的な、あまりに頽廃的な……。
こんな生活を
いつまで続けられるのか
と思いつつ
還暦を迎えるまで
こんな調子で変わらずに
ブログを書き続けていきそう。
(いけたらいいな)