(キングレコード HIT-2162、1974.9)
昨日は塾の会議で立川に行ったんですが
同地のディスクユニオンで
25日に放出セールが行なわれたらしい
シングルレコードの箱を漁っていて
見つけました。
いや、このレコード、
一度ヤフオクで落札しようとしたんですが
いろいろと行き違いがあって落札できず
最悪の評価を付けられた思い出がありまして
それ以来、いつの日か
中古ディスク屋の店頭で出会えるかと
探していたものなのでした。
(ちなみにそれ以来
ヤフオクは利用しないまま
今日に至っています)
なぜこのレコードを探していたかといえば
B面の「恋のためいき」が
フランス・ギャルの楽曲の
カバーだったからなのでした。
それを知ったのは
以前、池袋のディスクユニオンで
見つけたかと記憶する
『オー・シャンゼリゼ〜
ベスト・オブ・ダニエル・ビダル』
というCDによってです。
(ユニバーサル ミュージック
UICY-1363、2006.10.25)
ダニエル・ビダル Daniele Vidal は
1969年に『天使のらくがき』で
日本デビュー(当時17才)してのち
『オー・シャンゼリゼ』他の曲によって
人気を博したフレンチ・アイドル。
金髪碧眼という
日本人がイメージする
典型的な外国人少女のイメージ
ということもあり
絶大な人気を誇ったようですね。
(本盤のジャケットはブルネットですけど)
自分はといえば
「オー・シャンゼリゼ」(1971)くらいしか
聴いてないと思ってましたけど
ベスト盤を聴いていると
それ以外の曲も、どことなく
聴き覚えがあるようにも
感じられたりするから
不思議なもんです。
それはともかく
自分がフランス・ギャルに
ハマっているのは
当ブログの読者ならご存知のとおり。
ギャルのオリジナルだけでなく
カバーをいろいろと調べたり
買ったりしている内に
ビダルの歌う「天使のため息」
Nous ne sommes pas des anges
があることには気づいていたんですが
(たまたま収録アルバムを見つけたので)
「恋のためいき」Polichinelle は
完全にノーチェック。
上記のベスト盤で初めて知り
調べてみると『キング・コング』の
B面であることが分かったので
これはオリジナルを探さねば
と考えたのでした。
CDで聴けるから
いいようなもんですが
そこはそれ、という感じで。(^^ゞ
ジャケはペラ1枚で
裏面は英語歌詞と
その日本語訳が載っているだけです。
作詞作曲者のクレジットは
レコードのレーベル面にあるのみ。
本盤はビダルのディスコグラフィの中でも
ほぼ最後に近い1枚といってもよく
キングレコードの方でも、売るために
それほど力を入れていない雰囲気が
ありありと感じられたり。
もっとも
当時の洋盤では
通常の作りだったかもしれず
こればっかりは、同時代の
他の盤と比較してみないと
なんともいえませんけどね。
A面の「キング・コング」は
T. O'Neil 作詞、T. Grégory 作曲。
ビダルのオリジナルかと思いますけど
1978年になってサンディ・オニールが
「ヘイ! キング・コング」と改題し
ユーロビート歌謡(ディスコ歌謡)として
カバーしています。
両曲とも YouTube にアップされているので
聴き比べることができるのですが
明らかに同じメロディーですね。
これにはびっくり。
個人的には
声質がフランス・ギャルを連想させなくもない
ビダルのアレンジの方が好きかな。
ビダル版の「恋のためいき」も
YouTube で聴けたりします。
便利な時代になったものですが
だからこそオリジナル盤を持っていることに
意味があると思いたいのでした。
デジタルデータは
いつアクセスできなくなるか
分からないようなところもありますし
実証主義のつもりですが……
……単なるコレクター気質かも。( ̄▽ ̄)