(ユニバーサルクラシックス&ジャズ
UCCD-9980、2018.9.19)
いつだったか
池袋のディスクユニオンに行った際
店内のBGMで
マイケル・ナイマンの
「楽しみを希う心」が
流れているのを耳にしました。
映画『ピアノ・レッスン』のテーマ曲です。
ちょっといいなあと思って
カウンターのディスプレイを見ても
ギター曲っぽくないCDが飾られているし
店員の一人に聴いても埒が明かなかったので
家に帰ってから検索してみたところ
これと当たりをつけたのが本盤でした。
店内では
『禁じられた遊び』のテーマ
(「愛のロマンス」)も
流れていたので
確実にこれだろうと。
通常盤と
DVD付きの初回限定盤とが
出ていたので
迷わず後者を購入した次第。
ハコから出した時の表紙が
通常盤に使われているものです。
リサイタル・デビュー&CDデビュー25周年
デッカ専属契約15周年の記念盤で
実弟・村治奏一とのデュオ2曲を含め
18曲が収録されています。
日本人の映画ファンにとって
馴染みの深い曲ばかりだろうと
想像されるのですけど
それにしても
ナイマンの「楽しみを希う心」は
絶品としかいいようがありません。
『アメリ』の挿入曲である
ヤン・ティルセンの
「ある午後の数え歌」が
収録されていたのは
思わぬ拾いものでした。
村治佳織のCDは
昔、雑誌の『ぴあ』で紹介された
ルネサンス時代の楽曲集
『グリーンスリーヴス
〜シェイクスピア時代の音楽』を
買ったことがあります。
(ビクター エンタテインメント VICC-159、1995.1.21)
こちら、当時興味を持っていた
古楽演奏ではないですけど
これはルネサンス時代の曲集なんだし
本来はリュートのために作られた曲を
収録しているわけだから
とか何とか言い訳を付けて
買ったんじゃなかったかしらん。
続けて買おうかどうしようか
と思っていたら
あれよあれよという間に
有名になってしまいまして。
自分はといえば
ルネサンス・バロックの
古楽演奏のCDを
優先的に買っていた頃ですし
世間様が推しているものは
積極的に推す気になれない性格でもあり
自然と買わなくなってしまいました。
当時、秋葉原の万世橋警察署の
はす向かいにあったかと記憶する
石丸電気 SOFT3
ジャズ&クラシック専門店で
アランフェス協奏曲を弾く
PVが流れていたことなど
昨日のことのように思い出されたり。
ですから実をいえば
新譜を買うのは、上に書いた
『グリーンスリーヴス』以来となります。
DVDには
『ハウルの動く城』から
「人生のメリーゴーランド」と
『ティファニーで朝食を』から
「ムーンリバー」が演奏されています。
後者の映像には
ジャケ写撮影の風景も
インサートされています。
『グリーンスリーヴス』の頃に比べると
すっかり貫禄がついたという印象。
(そりゃあ、そうだw
それに比べて自分は相変わらず
へなちょこです)
ジャケ写撮影風景で見せる笑顔は
10代の頃の雰囲気を垣間見させて
ハッとさせられますけど。
実をいえば
本盤に収録されている
楽曲が流れる映画のうち
観ているのは3分の1くらい。(^^ゞ
そんな非シネフィル人間ですが
「楽しみを希う心」だけでも
聴いておいて損はない
と思う次第です。