(レグルス RGCD-1025、2008.10.8)
先日、会議のために向った立川の
ディスクユニオンで購入。
ラ・フォンテーヌというのは
管楽器奏者の江崎浩司、三宮正満
チェロ奏者の高群輝夫
鍵盤楽器奏者の水永牧子の4人からなる
古楽アンサンブルです。
公式サイトを見てみると
本盤が現在までのところ
最新のCDのようですね。
ラ・フォンテーヌのCDは
中古で見かけるたびに買っていて
今回ので3枚目になるのですけど
残り3枚だと思うと
何となくファイト(?)が
わいてきたり。( ̄▽ ̄)
イギリス・バロック音楽は
1曲1曲の尺が短い
という印象があります。
聴いていると
もうちょっと聴きたい
と物足りなく思うことも
なきにしもあらずですけど
素朴な味わいによって
逆にほっとさせられるときもあります。
今回、久しぶりに
イギリス・バロックを聴きましたが
オーボエやファゴット、
リコーダーの素朴な音が
実に深みのある響きがしていて
いい感じ。
最後に収められている
ヘンリー・パーセルの
ホーンパイプ 「ラウンド“O”」ZT.684 は
中学校の音楽の授業で聴いた
ブリテンの『青少年のための管弦楽入門』に
テーマとして使われている1曲。
懐かしいですね。
こういうふうに知っている曲が
1曲でも入っていると
親しみが湧きます。
原曲は劇の付随音楽なので
オーケストラでの演奏が
オリジナルの編成ですけど
ここでは管楽器2本と
通奏低音楽器による
室内楽編成になっています。
今谷和徳のライナーに拠れば
鍵盤独奏版もあるようですが
もしかしたらウチに
誰かの演奏であるかしらん。
ホーンパイプというのは
そういう楽器もありますが
ここでは、17世紀後半に生まれた
イギリスのフォークダンスの名称
ないし、そのリズムを指すのでして
Wikipedia に項目が立っています。
バロック時代の組曲というのは
さまざまなダンスのリズムに基づいた楽曲を
組み合わせたものを指しました。
バッハの管弦楽組曲もご同様です。
ヘンデルの
オルガン協奏曲 変ロ長調 作品4−6
HWV294 で使われているのは
ライナーだと
「Etienne Debaisieux 1994年作 梅岡俊彦所蔵」
と書いてあるだけですけど
検索してみたら
すぐ分かりました。
梅岡俊彦が代表を務める
梅岡楽器サービスのHPによれば
ベルギーのオルガン製作者
エテンヌ・ドゥベシュが作った
1994年製作のポジティフ・オルガンで
ベルギーのチェンバリスト
ロベール・コーネンが
長年愛用していた楽器だとか。
ほとんどの曲で通奏低音を務める
チェンバロの方は
ミートケのコピーのようですけど
製作者名と製作年から
梅岡楽器サービスのHPに
写真がアップされていた
ジャーマンモデルの
2段鍵盤楽器であることが
分かります。
そこでも書かれていますけど
歯切れの良い、重くない音色が
耳に心地よいですね。
ラ・フォンテーヌのメンバーの内
三宮正満のCDは
以前、当ブログでも
紹介したことがあります。
水永牧子については
久保田彰の著書
(2009)の付録DVDで
スカルラッティを演奏している姿を
拝見しております。
ちょっと探してみたら
ソロCD『夢みる雨』(2003)
というのが出てきました。
当ブログで
取り上げたことはありませんが
江崎浩司の参加したCDも
何枚か持ってます。
興味のおもむくままに
買っているだけですけど
こうやって繋がっていくのは
なんとなく嬉しいというか
愉しいものですね。(^_^)