「花のささやき」の

国内リリース盤には

いろんなバージョンがあり

このコンパクト盤も

その内のひとつです。

 

『花のささやき』コンパクト盤

(キングレコード PP-80、1966)

 

ジャケ写は

『花のささやき』シングル盤から

オルネラ・ヴァノーニの写真を

トリミングしたものですね。( ̄▽ ̄)

 

こちらはヤフオク! で落札しました。

 

 

A面には

知名度では「花のささやき」と双璧をなす

「花咲く丘に涙して」をカップリング。

 

おそらく両曲とも

本盤が、ゴイク単独名義での

初リリースかと思われます。


このカップリングでのリリースは

以前紹介した

マインブロイのCMとの

タイアップ盤の他に

自分の知っている限りで

あと1枚、出ています。

 

 

B面には

以前、ジャケ写をアップした

日本デビュー盤のA面曲

「愛のめざめ」のほかに

「誰もいないとき」という曲が

収録されています。

 

何だろうと思っていたら

聴いてびっくり

日本語歌唱曲でした。


作詞は安井かずみ

作曲は宮川泰

編曲は東海林修という

当時の和製カバー界における

ゴールデン・トリオ

といってもいい3人です。

 

 

ちなみに

封入の歌詞カードには

安井かずみ作詞となっていますが

レーベル面をよくよく見ると

T. Iwatani と印刷されています(!)

 

『花のささやき』コンパクト盤(Side 2 レーベル面))

 

岩谷時子なのは明らかですが

これは単なる誤植なんでしょうか。

 

誤植だとしたら

すごい誤植だなあという感じ。

 

 

Quando Non C'e Nessuno なんて

それらしい原題が付いてますし

ジャケ裏の解説だと

「日本で吹き込んだ日本製の歌」

という曖昧な書き方なので

何だろうと思っていたのですが

まさかウイルマ・ゴイクも

日本語で歌っているとは

思いもよらず。

 

シルヴィ・バルタン

フランス・ギャル

マージョリー・ノエル

といったフランス勢だけでなく

ミーナ(ミーナ・マッツィーニ)

ジリオラ・チンクェッティなどの

イタリア勢も

日本語盤を残しているので

ありえないことではないのですが

実際にあると知ってみると

なんとなくびっくり。

 

かなり流暢な日本語を聴かせます。

 

 

コンパクト盤は、たいてい

LP盤のシングル・ジャケットように

スリーヴも兼ねているジャケットで

そういうのは、ペラジャケと呼ばれます。

 

そしてLPと同様、ジャケ裏に

歌詞や解説が載っています。

 

『花のささやき』コンパクト盤(ジャケ裏)

 

本盤の場合は

森直美という人が書いていて

ゴイクが来日した時の

ノリノリな様子を伝えており

金子貞男などの男性執筆者とは

また違った感じの印象記なのが

面白いですね。

 

おそらくはその来日時に

本曲を吹き込んだのだろうと思いますが

来日がいつのことなのか

ちょっとすぐには分かりません。

 

やはりレコードが出たのと同じ

1966年なのでしょうか。

 

 

ゴイクにはもう1曲

日本語歌唱曲があるようですが

そちらはイタリア語版もあるので

日本語訳カバーだと思います。

 

本盤の「誰もいないとき」は

イタリア語の歌詞が載っていないので

日本語オリジナル

ということになりましょうか。

 

だとすると

マージョリー・ノエルの

『春のときめき』(1966)や

シルヴィ・バルタンの

『恋人時代』(1971)のように

シングルでリリースされてないのか

あるとしたら

その場合のB面曲は何なのか、等々

気になることが増えてしまいました。

 

 

当初は

アグネス・チャンが歌う

カバーの原曲が分かれば

というくらいの理由で

買い求めただけだったんですが

その当初の目的から

どんどんズレていくような。(⌒-⌒; )

 

 

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