月曜日、神保町のディスクユニオンで
アグネス・チャンの
香港でのデビュー・シングルを
見つけたことは
先にアップした通りですが
実はその際、セカンド・シングルも
見つけていたのでした。
(The Life Records, FS-2、1971)
こちらはジャケット(の裏側)に
1971年リリースであることが
はっきりと表示されています。
スリーブ・スタイルの
ジャケ表のスチールは
以前こちらで紹介した
限定盤のシングルCDに
使われたものです。
そのシングルCDの
ジャケ裏に使われたのは
今回のレコードのジャケ裏に
使われているものと
同じであることも
購入して分かりました。
Sweet Dreams のタイトル横に
words by Gnuel Otap と
クレジットされてますが
実をいえば、原曲は
由紀さおりの「生きがい」(1970)で
作詞は山上路夫、作曲は渋谷毅なのでした。
ですからレーベル面に
Otap-Shibuya とあるのは
Otap 作詞(訳詞?)、渋谷 作曲
という意味になります。
それにしても
1971年の段階で
由紀さおりの曲が
英語でカバーされていたとは
ちょっと驚きですね。
カップリングの Turn Around は
マルヴィーナ・レイノルズ Malvina Raynolds
(マルビナ・レイノルズとも)によって
1959年に書かれ
ハリー・ベラフォンテのシングル
Darlin' Cora(1959)のB面に
収められた曲のカバーです。
ベラフォンテの後にも
多くのアーティストがカバーしていて
英語版 Wikipedia の
カバー履歴がアップされていますが
アグネスのバージョンは
残念ながら見当たりません。
アレンジ(編曲)は両曲とも、
デビュー・シングルで
Day Is Done のアレンジを手がけた
Jimmy Chan です。
で、ちょっと気になることがありまして
デビュー・シングルのジャケットには
曲名の中国語訳が付いていたのに
こちらには付いていないこと。
デビュー・シングルよりも
垢抜けている感じがしますけど
なぜこの盤から(この盤だけ?)
という疑問がわかなくもありません。
デビュー・シングルのデザインが
野暮ったかっただけならいいんですけど
香港以外でリリースされた盤だから
という可能性もなきにしもあらず。
そんなところまで
調べてくれている人は
いなさそうだし
なかなかに
悩ましいところなのでした。