昨日から塾で
直前講習というものが始まりまして
採点作業のために
池袋まで行ってきました。
そのあと
何もないだろうなあと思いつつ
ディスクユニオンへ。(^^ゞ
いろいろと
ひと通り見た後で
最後に外国映画のサントラ盤の棚を
あさっていて見つけたのが
今回ご紹介の盤です。
(米 RCA VICTOR RED SEAL: VDS-118、1968)
ジャケ面が電燈を反射しているのは
元のシュリンクが付いているからです。
何と、未開封品でした。
アイルランドの作家
ジェイムズ・ジョイスの
難解なことで知られる最後の小説
『フィネガンズ・ウェイク』(1939)が
映画化されているとは
知りませんでした。
何じゃこれは? と思いつつ
『フィネガンズ・ウェイク』は
知っていたので
わけが分からないなりに
(わけが分からないこそ? w)
興味を持ち
購入した次第です。
色別割引セール中で
表示定価の半額になったため
めちゃくちゃ安かったです。
帰宅して調べてみると
ジョイス作品そのものの映画化ではなく
メアリー・マニングという人が
1957年に出した
Passages from
Finnegans Wake by James Joyce:
A Free Adaptation for the Theater
に基づく映画化のようです。
マニングの本のタイトルを訳せば
『ジェイムズ・ジョイス作
《フィネガンズ・ウェイク》からの台詞集:
劇場用の自由な脚色』
とでもなりましょうか。
監督はメアリー・エレン・ビュートで
音楽はエリオット・カプラン。
アメリカで制作され
1966年3月に公開されました。
(これらの基本情報は
Passages from Finnegans Wake
と Google の検索窓に打ち込むと
右サイドに出てきます)
レコードのジャケットには
An Original Soundtrack Recording
と謳われていますが
音楽だけを収録しているのではなく
映画の場面から
そのまま抜き出しているようです。
純粋に音楽だけなのは
B面最後の
March Theme from Finnegans Wake
だけですね。
劇中のナレーションや
役者の台詞が収録されているので
さすがに歌詞カード
というより
トラックに対応する部分の
シナリオが書かれたカードが
封入されていましたけど
そうそう簡単に読めるわけもなく。
ジョイスの原文に基づいているため
なおさらです。
いちおう、通しで聴いてみましたが
シナリオを観ながら
ここらへんかなあ、と
対応させるのが精一杯でした。f^_^;
下はジャケ裏。
レコードは
内側がビニールで裏打ち(?)された
紙のスリーブに入っており
レーベルは真っ赤です。
レッド・シールというレーベル名は
これに由来するようで。
ところでちなみに
びっくりさせられたのは
1時間半にわたる映画全編が
YouTube にアップされていて
簡単に観られること。
もちろん字幕など付いていないので
何が何やら分からないのは
レコード同様なんですが
すごくないですか?!
日本語字幕は付いてませんが
英語字幕は付いていますし
もともと前衛映画でしょうから
映像だけ観ていても
楽しめるような気がしてきました。
原作の翻訳は持っているので
(例によって未読ですがw)
それを読んでから観ると
だいたい分かるのかなあ
という気がしてきたり。
映像を観た上で
このレコードを改めて聴けば
楽しめるのかも
とか思っております。
とりあえず
どこかに埋もれているはずの
本を探し出さないと。:.゚ヽ(.. )ノ゚.:。+゚