前回、ジョニー・アリディと
シルヴィ・バルタンについて
ふれたことでもあり
いい機会ですので
こちらのレコードも
紹介しておく次第です。
(フィリップスレコード SFL-1820、1973)
横浜のディスクユニオンで
少し前に見つけました。
最初に見た時は
こんなの出てたんだ!
2人のデュエットって珍しくね?
と思ったものでした。
やはり珍しいのか
そこそこのお値段でしたので
しばらくスルーしていたんですが
ある日、やっぱり、と思って
割引券を併用しつつ(苦笑)
購入した次第です。
こういう曲って
シルヴィ・バルタンのベスト盤に
収録されるとも思えないし
今後、日本でCD化されるとも
ちょっと思えないですしねえ。
ジャケは2ツ折り仕様。
もう一面の方は
2人の顔が隠れていますので
そっちが裏だと思いますけど
アーティスト名も
「ジョニー・アリディとシルヴィ・バルタン」
と逆になっているのが面白い。
ライナーの解説を書いているのは
昨年、亡くなった
音楽評論家の永田文夫です。
以前、フランス・ギャルの
ベスト盤の解説を読んで
ちょっと文句をつけた方でした。f^_^;
こちらの解説は
有用な情報もあり
特に悪くはないですけど
「二人はお互いが必要なことを知っていた」
というようなロマンチシズムには
ちょっと鼻白んでしまいます。
フィリップスのスリーブには
自社で扱うアーティストの写真が
配されていて
見る人が見れば
同時代の音楽状況をうかがわせる
好資料なんだろうなと思います。
フランス・ギャルはまだこの写真かい!
というのは措いといて(苦笑)
洋楽のアーティストで
知らない人がいるのは
この分野に疎いのでしょうがない。
邦楽アーティストの内
裏面(?)中央下の江美早苗は
名前が記憶になかったので
Wikipedia で調べてみたところ
由美かおると同期だと知り
これには驚きました。
後には作詞家として活躍し
中里綴名義で
南沙織や中森明菜
沢田聖子、堀ちえみなどに
詞を提供したと知った時は
ほう、と思ったものですが
悲劇的な最期を迎えたようです。
残念というよりほかありません。
アリディとバルタンは
デュエットを歌い
関係を修復させたようでしたが
結局、7年後の1980年に
離婚してしまいます。
それでも、1993年の
アリディの50歳を祝うコンサートに
バルタンもゲストとして
出演したそうですから
こうした「大人な」関係というか
人間関係における余裕のようなものは
さすがだと思います。
なんだか書いてて
しみじみしてきちゃったなあ( ´(ェ)`)