前回、hitomi による
「アイドルを探せ」の
カバーを取り上げましたので
いい機会ですから
シルヴィ・バルタンが歌った
オリジナル曲の日本リリース盤を
紹介しておくことにします。
シルヴィ・バルタンの名を
一躍高めた楽曲
「アイドルを探せ」は
同名の映画の挿入歌でした。
フランスでは
1964年の2月に公開され
日本では同年の11月に
公開されたようです。
したがいまして
同曲の日本初リリース盤は
映画のオリジナル・サウンドトラック
という扱いになっています。
ただ、悩ましいことに
商品番号が同じでジャケ違い
という盤がリリースされており
今のところ
どちらが先に出たのか
分かっていません。
それが以下の2枚です。
(ビクターレコード SS-1476、1964.11)
(ビクターレコード SS-1476、1964.11)
いずれもリリース年月が
どこにも表示されておらず
Site Non-Official de Sylvie Vartan」
というサイトの表示に拠りました。
リリース日まで分かれば
どちらが先か
あるいは
まったく同時なのかが
判断できるわけですけど
今のところは不詳です。
バストアップのジャケのものは
ジャケ(歌詞カード)が1枚ペラ仕様で
三浦英和という人の解説を読むと
同時代の空気を感じさせますが
やや物足りない。
一方、
シルヴィの横顔のアップに
ジョニー・アリディと、
「アイドルを探せ」の作詞者
シャルル・アズナブールが
(だと思いますけど)
配されているジャケは
2ツ折り仕様で
内側は、見開き全部を使って
映画の紹介がされており
読みごたえがあります。
現在では
映画のDVDのジャケ裏にも
詳しく書かれていない
出演歌手名や挿入歌(の一部)
歌手のスチールが載っていて
実にありがたいです。
ジョニー・アリディが
「ハリディ」と
表記されているあたり
時代を感じさせますね。
アリディとバルタンは
後に結婚して
一子を設けるわけですけど
それを知っていると
なかなか感慨深いものがあります。
楽曲解説は
両盤ともまったく同じ。
(おやおや【 ̄▽ ̄】)
当時の楽曲解説だと
ハッキリ書かれていませんけど
後の資料を参照したところ
カップリングの
「恋のショック」は
ブレンダ・リーが創唱した
My Whole World Is Falling Down
(1963)のカバーだそうです。
なお
『アイドルを探せ』にはもう1枚
カップリング曲を差し替えて
初リリース盤のジャケ写の
首から上をトリミングした
再リリース盤もあります。
(ビクター音楽産業 SS-2018、1972)
〈ゴールド・スタンダード・シリーズ〉
というシリーズものの1枚。
ジャケットはスリーブ仕様で
裏面に解説が印刷されています。
解説を書いているのは
坂口紀三和という人で
ヴィッキーやダニエル・ビダルの
「おネエさん株」として
バルタンを紹介しているのが
ちょっと面白い。
カップリングの
「わたしを愛して」の原曲は
ジェリー・ケネディと
マージ・シングルトンによる
Since You Don't Care
だそうですけど
創唱者については不詳。
手許の資料を見て
分からなかっただけでなく
検索してみても
シルヴィ・バルタンが
検索のトップに躍り出る始末なので
洋楽に詳しくない自分には
お手上げなのでした。f^_^;