最近、翻訳された
現代のフランス・ミステリを
読んでいたら
終わりの方で
フランソワーズ・アルディの
名前が出てきて
びっくり。
おおっ、と思うと同時に
ちょっと嬉しくなりました。
出てきた場面は以下の通り。
ナイトテーブルのうえのラジオから、
流行りの歌が流れている。
フランソワーズ・アルディの
『恋の季節』。(p.514)
『恋の季節』には
「ル・タン・ド・ラムール」と
ルビが振ってありました。
さっそく
手許にあったCD
『フランソワーズ・アルディ
ベスト・セレクション』
(BMGビクター BVCP-2651、1996.10.23)
で確認してみたら
「愛の時間」という邦題で
収録されていました。
フランソワーズ・アルディは
フランスのポップス・シーンに
「男の子と女の子」を含む
4曲入りEP盤で1962年にデビュー。
シルヴィ・バルタンや
フランス・ギャルとともに
60年代フレンチポップスの
イエ=イエ・ムーヴメントを盛り上げた
アイドルの一人です。
日本では
1960年代後半の楽曲から
知られるようになりました。
60年代後半の
「さよならを教えて」などは
自分も耳にしたことのあるくらい
有名な楽曲です。
「恋の季節(愛の時間)」は
1962年にリリースした
2枚目の、4曲入りEP盤に
収録されている1曲です。
曲を改めて聴いてみたところ
エレキ・ギターとドラムスの序奏は
おとなしめですし
メロディー・ラインも
アルディの声質とも合わさって
哀愁を感じさせるところがあります。
とはいえ
ソフト・ロックな感じもされ
ノリが良いこともあり
上記のフランス・ミステリの雰囲気、
特に上で引用した場面と
合わないような気もしたりして。
歌詞の内容は場面と
というか
物語と、フィットしている気は
しますけどね。
1964年頃のものらしい
PVっぽい映像が
YouTube にアップされていましたので
下に張っておきます。
クリックして出てきた表示の
アンダーライン部分
「YouTube で見る」をクリックすると
YouTube に飛んで
観ることができます。
なんでボートに乗って歌ってるのか
よく分かりません(苦笑)
で、小説の方ですが
読み終えてみると
どうやら伏線のような扱いなので
当のフランス・ミステリの邦題名は
ここでは伏せておくことにします。
570ページある本文の
最後に近い方に出てくるので
題名を挙げてもいいかなあ
とも思いますけど
勘のいい人なら
トリックの見当が
ついてしまうでしょうから。
しばらく前から
60年代フレンチポップスの
CDを聴いたりしているのは
ご存知のとおりですが
初めて役に立ったというか
聴いてて良かったと思いました。
海外ミステリの愛読者で
フランソワーズ・アルディが出てきて
おおっ、と思う人は
少ないのではないかしらん。
ちょっと嬉しくて
うふふな気分になったのは
そのためだったり。
俗物ですみません。f^_^;