5月12日(金)23:30から
BSジャパンで放送の
『ワカコ酒 Season3』
第6夜「それぞれの味と酒」
ライブで観ることができました。
今回のベース・ストーリーは
第3巻・62夜「いかの塩辛」
第6巻・132夜「板わさ」
同・138夜「くじらの竜田揚げ」
同・SP.1「オカダ主任の憂鬱」
と豪華4本立て。
オカダ主任に怒られるという話は
第62夜「いかの塩辛」と
第132夜「板わさ」の冒頭にあります。
「誰がやっても
同じなんだからさー」
というのは
「板わさ」の冒頭に出てきますが
ワカコのミスの内容は
ドラマのオリジナルかな。
「誰がやっても」云々の発言によって
株を下げたオカダ主任ですが
SP.1「オカダ主任の憂鬱」で
好感度が一気に上昇。
少なくとも自分にとってはそうでした。
「オカダ主任の憂鬱」のキモは
奥さんが一度キレてしまい
「圭一っちゃんはいいよ
自分の時間があるから」
と言われて以来
なるべく早く家に帰るようになった
というところだと思います。
原作には
「『家庭』という安定があるから
落ち着いて働ける」(p.82)
というオカダ主任のモノローグが
出てきますけど
その安定を人任せ(妻任せ)にせず
反省した上で気を遣い
意識的に早く帰ったりしている
というのが読んでいて分かるので
いい気なもんだ、というふうに
感じさせないのですね。
今回のドラマ版には
かつて奥さんがキレた
というエピソードがなく
奥さんが家庭を守っているという、
仕事をしている管理職サラリーマンが
気持ちよく観られるような
話になっている気がされて
ちょっと甘いかなあ
という感じもしたり。
まだ小さい娘2人が
帰宅したお父さんに
ビールをお酌し
自分たちはジュースか何かで
お父さんと乾杯
奥さんがキッチンからそれを
にこやかに見ている
なんていうシーンは
中年管理職男性の欲望が
あまりにも露骨に見えすぎて
鼻白んでしまいました。
まあ、テレビですし
尺の問題もありますから
仕方ないんでしょうけど。
それに
就職して部下を持つこともなく
家庭を持たず
子どももいない自分には
分からない世界なのでしょう。
叱られたワカコが
酒を呑みながら
ぶつぶつ言っているシーンに
途中から
オカダ主任が
同僚と呑んでいるシーンが入り
以降カットバックで進んでいくのは
ちょっと面白かったです。
冒頭の叱られているシーンで
ワカコがちょっと注意をそらす
カットがあるんですが
その理由が後半で明らかになる
というあたり
謎解き仕立ての演出でした。
ワカコは今回
逢楽[あらく]で呑んでましたので
「本日のお店紹介は」は
あるのかしらと思っていたら
オカダ主任が呑んでいたお店
四谷荒木町にある「宵のま」が
紹介されました。
番組HPの「お店紹介」によれば
女将さんは
映画の美術スタッフから女優を経て
お店を開くに至ったそうで
番組の助監督の方が
女将が女優時代に一緒に仕事をしており
その縁で今回
ロケに使ったのだとか。
こういうタイプのお店に
女性がひとり酒で入るかしらん
と観てて思ったりしましたが
実際のところ常連さんは
オカダ主任のような男性が大半とかで
さもありなん。( ̄▽ ̄)
「本日のお酒」は
ワカコが逢楽で呑んだ
大阪の日本酒「呉春[ごしゅん]」と
オカダ主任が「宵のま」で呑んだ
石川県の奥能登に酒蔵がある
日本酒の「宗玄[そうげん]」でした。
「宵のま」を紹介したのが
ワカコだったのに
「宗玄」を紹介するナレーションは
ワカコではなく男声でした。
あれって、オカダ主任を演じる
しおつかこうへいさん
だったのかしらん。
「呉春」は
谷崎潤一郎が愛飲したのだとか。
それにもびっくりですけど
なんといっても「宗玄」、
故郷・石川のお酒だと知っては
黙っていられないものの
呑んだ記憶はありません。f^_^;
まあ、日本酒を呑むようになったのは
上京してからですしね。
次回の舞台が
石川県金沢市だそうですから
その先触れということも
あるんでしょうか。
番組では
石川県のお酒であることに
一言もふれてませんでしたけど(笑)
何にせよ次回の放送が楽しみです。(^_^)
