昨21日(金)23:30から
BSジャパンで放送された
『ワカコ酒 Season3』
第3夜「蕎麦屋で女ひとり酒」
ライブで観ることができました。
今回のベース・ストーリーは
原作4巻・99夜「厚切りベーコン」
原作3巻・58夜「きんぴらごぼう」。
蕎麦屋酒のシーンは
原作1巻・26夜「生湯葉」も
踏まえているかも知れません。
もっともドラマでは
生湯葉ではなく
天ぷらの盛り合わせを
頼んでましたけど。
原作の26夜に
ワカコが蕎麦をすするシーンは
出てきません。
かてて加えて
天ぷらの盛り合わせを食べる話も
海老天を食べる話も
原作にはないようですから
蕎麦屋のシーンの大半が
ドラマのオリジナル
ということになりますかね。
Aパートでは
北海道は紋別出身の
新人社員(?)伊藤くんが
ホームシックになっているのを見て
自分も広島から出てきた時のことを思い出し
里帰り気分で鉄板焼を食べようかと思い
厚切りベーコンを注文する
という展開でした。
ドラマの中では
バゲットのスライスと
枝豆らしきもののペーストが
添えられて出てきてました。
Bパートでは
同僚のみいさんに
これはワカコならハマると言われて
時代小説を勧められてましたけど
そこで勧められたのが
上田秀人の『政争』(2015)でした。
調べてみたら
徳間時代小説文庫の1冊で
禁裏付雅帳(きんりづき・みやびちょう)シリーズの
第1巻のようです。
原作・58夜は
「時代劇オムニバス短編集」の
『お江戸謎とき帖』を
自分で買うという話でした。
原作を読んだ時は
宮部みゆきの小説集を
連想させられて
ワカコに合ってるかもと
思ったものでしたけど……。
テレビのスタッフのセレクトが
妥当かどうかは
上田秀人の小説を
読んだことがないので
判断がつきません。
ゆっくり本を読もうと思って
目にとまったのが蕎麦屋で
そこでお通しとして出てきたのが
きんぴらごぼうです。
そのあとに天ぷらを注文するのですが
ゆっくり本を読もうというのに
天ぷらの盛り合わせを頼んで
「熱い内に食べた方が美味しいからね」
と店主に言わせるという展開は
ちょっと首をかしげました。
「軽くつまめて…
冷めてもよくて…
読書の邪魔をしないもの」
(第3巻、28ページ)という
原作の趣旨とも
合っていないでしょう。
本を肴に呑む
という趣旨が
いつのまにかズレていく
という面白さを
狙ったのかもしれないと
思えなくはないものの……。
また、
せいろを頼むのはいいんですけど
そばつゆにつける前に
そばに直接わさびを乗せる
という食べ方を
初めて見ました。
あんなことしたら
そばの風味が
感じられないと思うんですけど。
そばを食べながら
ときどき酒を呑むというのも
そば屋酒のスタイルとしては
疑問がなきにしもあらず。
そして最後に
そば湯でつゆを割り
ひと口飲んで
「ぷしゅー」と言いかけてから
あわてて
まだ残っていた日本酒を呑み
「ぷしゅー」と言う
という演出にも
首をかしげざるをえませんでした。
自分、そば屋酒について
こだわりがあるので
そばにわさびを乗せるのは
さすがに見過ごせない感じ。
良い子は
そばつゆにつける前に
そばに直接わさびを乗せるなんて
しないように、と
声を大にして言いたいですね。
もっとも自分が知らないだけで
そういう食べ方の作法があるのなら
ごめんなさい、ですけど
少なくとも自分では
したくないです。
「本日のお店紹介は」
神楽坂(かぐらざか)にある
鉄板焼き「てっぱんや」と
神谷町(かみやちょう)にある蕎麦屋
「巴町砂場(ともえちょうすなば)」
でした。
神谷町といえば
東京タワーのそば。
三康図書館に行く途中に
あるのだとしたら
今度、機会がある時
寄ってみようかしらん。
「本日のお酒」は
蕎麦屋で頼んだ冷や酒で
菊正宗酒造の「菊正宗」です。
「常温の冷やは
冷酒や燗酒と違って
時間の影響を受けにくい」
というワカコのモノローグ、
読書のお伴にぴったり
という趣旨に沿ってますけど
だった天ぷらを頼むのは(以下略w)
ちなみに
劇中でワカコを演じる武田梨奈が
♪きくまさ〜む〜ね〜
というメロディーを
口ずさんでいましたけど
これ、菊正宗のCMで
〆に使われているフレーズですね。
今回、
メロディーを確認するために
検索していたら
CMで使われているのは
西田佐知子の「初めての街で」
という歌だと初めて知って
びっくり。
https://www.youtube.com/watch?v=kFjmssu3baw
そもそも
ちゃんとした曲名があるとは
思いもよりませんでしたが
歌っているのが
西田佐知子だったとはね。
こんなふうに驚けるくらい
昭和歌謡好きになってて
良かったなあと
あたらめて思ったことでした。(^_^)