高田みづえ『マイ・メモリー』

(ユニオンレコード PU-27〜28、1985.5.5)

 

デビュー曲「硝子坂」から
ラスト・シングルひとつ前の
「悲しきロンリーガール」まで
雑誌との連携企画盤「なぜ…」を除く

全シングルのA面を集めた

ベスト盤です。

 

新宿のディスクユニオンで見つけました。

 

 

全シングルのAB面を集めたCD
『高田みづえコンプリート・シングルズ』
持っているわけですから
買う必要はないのでは?
と思う人も多いかと思います。

 

自分もそう思っていたため
最初に見つけた時は
スルーしました。

 

その後、Wikipedia の記事を読み
本人のナレーション入りだと知って
ちょっと焦ってしまったのでしたが
次にお店に寄った時
幸い、まだ残っていたので
喜んで購入したのでした。

 

 

当のナレーションについて

タスキ(オビ)には

「メモリアル・ナレーション」と

書かれています。


デビューからの各年度の思い出を
ピックアップして語っているのですけど
結婚引退記念盤ということもあり
素直なリーディングと相俟って
聞いていると
なんだか卒業式で
答辞を読んでいるのを聞いているような
そんな印象を受けたりします。

 

 

3曲ごとに1分前後のナレーションが入り

全部で8パートあるわけですけど

そこで語られているエピソードの中で

特にびっくりしたのは
「潮騒のメロディー」が
当初A面曲ではなかったということ。
 

「子守唄を聞かせて」(谷山浩子提供曲!)が
A面曲として予定されていたところ
ファンの支持と意見により
急遽A面に差し替えられたのだとか。
 

「子守唄を聞かせて」をメインにした
ジャケットもできていたようで
アルバム・ジャケットの内側に掲載されている
ディスコグラフィには
そちらのバージョンのジャケ写が載っています。

 

『潮騒のメロディー』ジャケ違い ver.

 

写真のデザインは同じで
タイトルを変えただけのものが
シングル盤の『潮騒のメロディー』になります。

 

なぜアルバムのディスコグラフィに
「子守唄を聞かせて」版のジャケットが

載ったのかは
分かりませんけど
(本人の意向でしょうか)
これは実に貴重な写真ですね。

 

この情報を得られただけでも
買えて良かったなあと思います。

 


あと、シングル盤の
「ドリーム・オン・ドリーム」は
ちょうど受験シーズン前
1月25日のリリースだったため


すべる様に すべる様に
 

という歌詞にクレームが来て
そんなつもりではなかったので
悲しかった、というエピソードも
披露されていました。

 

昔も今も
クレーマーは理不尽なもの
という感じですね。

 


「豪華8ページ歌詩カード」

とタスキで謳われている

ライナーには

 

『マイ・メモリー』ライナー


中央の見開きページに
メモリアル・メッセージ
とでもいうべきものが
印刷されています。

 

『マイ・メモリー』ライナー(センター頁)

 

そこには
デビュー当時は方言が気になって
あまり喋らなかった

ということが書かれています。

 

宍戸留美さんも
デビュー当時は
そうだったみたいなので
地方出身のアイドルに
共通したものなのか、と
ちょっと興味深かったり。

 


タスキでいうところの
「メモリアル・ナレーション」が
簡単に聴けるように
本盤なんかは
紙ジャケ仕様のCDで
復刻してくれると
嬉しいんですけどね。

 

その際は
アルバム同様2枚組みで
Disc 1 に「なぜ…」
Disc 2 に両A面のラスト・シングル
『チャイナ・ライツ/カーテン・コール』を
それぞれボーナストラックとして入れると
A面コレクションとして
完璧なものになります。

 

いかがでしょうか、テイチクさん。(^_^)

 

 

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