『シルヴィ・バルタン・ベスト・コレクション』
(BMGファンハウス BVC2-31009、2002.5.22)

サントリーの飲料水
「緑水(りょくすい)」のCMに
「あなたのとりこ」(1968)が使われて
話題になっていた頃に出た
1枚もののベスト集です。

だからでしょう、
トラック1は
ベスト盤でよくあるように
「アイドルを探せ」(1964)ではなく
「あなたのとりこ」になっています。

Wikipedia の
シルヴィ・バルタンの項目によれば
同曲は何度もCMに使われたようで
まったく記憶に残ってませんが (^^ゞ
どれかひとつぐらいは
観たり聴いたりしているかも。
 

「緑水」のCM自体は
YouTube で観ることができます。
 
 
 

宮﨑あおい、若いなあ。

ちょうど
『ケータイ刑事 銭形愛』(2002〜03)に
出る直前のころですね。

そちらは残念ながら
いまだに観たことありませんが。(^^ゞ

 
先にも記事にしたように
すでにベスト盤を
持っているにもかかわらず
このCDを購入したのは
中島みゆきの「悪女」をカバーした
Ta vie de chien(Akujo)(1983)が
収録されているからです。

Wikipedia の
シルヴィ・バルタンの項目で
「悪女」をカバーしていることを知って
Amazon で探したら
本盤が見つかったのでした。
 
 
もっとも
確かにメロディーは「悪女」なんですが
対訳の歌詞を見てみると
内容がかなり違うので
びっくりさせられました。

フランス語タイトルの
Ta vie de chien というのは
「あなたの、犬の(ような)生き方」
という意味。

女性の視点から
(だと思いますけど)
あなたの、犬のような
わたしを裁かない忠実さが
わたしには必要なの
という想いを歌った曲です。

どこが「悪女」なんだ、と
思った次第でして。( ̄▽ ̄)


その他に
日本でリリースされた
日本語歌詞のオリジナル曲
「恋人時代」も収録されていて
実に流暢な日本語歌唱を
聴かせてくれます。

それもあって
「悲しき雨音」(1963)や
「アブラカダブラ」(1969)といった
往年のヒット曲が入っていないのが
ちょっと残念な気もしますけど
1枚もののベスト盤としては
割とおすすめかもしれません。
 

ちなみに
先に取り上げた
1998年のベスト盤とのダブりは
24曲中11曲なので
中古で買えば
前のを持っていても
かなりお買い得といえそうです。
 
対訳も付いてるし。(^_^)


解説は北井康仁という人で
80年代ポップスのガイド本を
共著で出したりしていますから
洋楽に詳しい人のようです。

シルヴィ・バルタンがデビューした頃
フランスで流行っていた
「イエイエ」についても
簡単に説明されていて
これは有用でした。
 

ちなみに解説に書かれている
1965(昭和40)年の初来日時に
「某ファッションメーカーの
CMキャラクターを務め」たというのは
なぜ伏せたのか分かりませんけど
(大人の事情? w)
レナウンのCMのことですね。

こちらも YouTube にアップされていて
今では簡単に視聴することができます。
 
 
アニメなしのバージョンもあるみたいです。
 
 
最初のやつの方がCMっぽいですけど
いずれにせよ尺が1分もあって
1960年代のCMにしては
いやに長いので、びっくり。( ̄▽ ̄)
 
 
こちらがジャケット裏面。
 
『シルヴィ・バルタン・ベスト・コレクション』ジャケ裏
 
ライナーの最終ページと
ディスクのレーベル面は
下の通り。
 
『シルヴィ・バルタン・ベスト・コレクション』内側
 
全体的におしゃれな仕上がりですね。
 
それだけに
ライナーの表紙(ジャケ表)に
コーヒーのシミらしきものがあるのは
(まさか、デフォルトのデザインではないでしょう)
中古とはいえ
ちと残念。(´・ω・`)
 
 
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