サックス四重奏版ゴルトベルク変奏曲

(独 FARAO classics: B 108024、2006)

 

先週の金曜日、
神保町での所用の帰りに
ディスクユニオンに寄った際
シュテファン・フッソングの
ゴルトベルク変奏曲がないかなあと思って
棚を見てみていたら
目に入ってきました。
(そんなんばっかやなあw)

 

サクソフォン版・無伴奏チェロ組曲は
持っているのですが
ゴルトベルク変奏曲は持ってなかったし
輸入盤ということもあってなのか
未開封にも関わらず
お買い得な値段だったので
買ってみた次第です。

 


本盤は
バッハのオリジナルの楽譜を
アレンジすることなく
そのまま演奏している点が
「異色」だとのことです。

 

「そのまま」といっても
ダ・カーポ等は適宜省略されるので
演奏時間は約49分。


レオンハルトの1976年盤
ほぼ同じですね。
 


演奏はサックス・アルマンド。

 

ふだんはトリオのユニットだそうですが
今回のみ、テナー・サックスに
よそから入ってもらって
第4、10、22、23、29、30変奏は
クァルテットで演奏されているそうです。

 

買ったときは
てっきりソロかと思っていましたが
そりゃ無理だわな(苦笑)

 


音色は、最初のアリアは
オルガンみたいに聴こえますが
聴き進めていくうちに
サックスらしさが前面に出てくる感じ。

 

音を減衰させる感じで演奏する
コーダのフレーズは
特にサックスっぽいかもしれません。

 

フリー・ジャズのように
トタンを引き裂くような
高音のパッセージなんかはないので
耳触りがいいというか
安心して聴くことができます。

 

 

上品というか
ソフィスティケイトされている
といえる演奏だと思いますが
そのぶん、激しさや熱気に乏しい
といえないこともなく
かえって物足りないと思う人も
いるかもしれませんね。

 

先に紹介したマリンバ版の方が
ソフィスティケイトされた中にも
パッションを感じさせる演奏だった
という気がしなくもありません。

 

面白さでは一歩譲る
というところでしょうか。

 


もっとも、ライナーには
ベルリオーズ、ドビュッシー、ラヴェルなど
フランスのクラシックの音楽家たちが
サックスを採り入れたことを述べ
サックス・アルマンドはその流れにある
と書かれていますから
フリー・ジャズ風のパッセージがない

端正な演奏であるのも
当り前なのかもしれません。

 

(たぶん。英語のライナーなので
ちゃんと読めているか、ちょっと怪しいw)


サックス・アルマンドの
アルマンドというのは
「ドイツ風」という意味ですし
演奏者はドイツやスイスの大学を
出ていますから
まんまフランス流、というわけでも
ないのでしょうけど。

 

 

そうですねえ

おしゃれでクールな大人の空間を

演出したい人におすすめ

かな。

 

なんだそりゃ。( ̄▽ ̄)

 

 

ペタしてね

 

 

 

●訂正(約1時間後の)

 

「耳障り」とあったのを

「耳触り」と直しました。

 

「耳障りがいい」って何だよ(苦笑)