以前、映画『ナイル殺人事件』が
日本で公開された時のみに
エンディング曲として流れた
サンディー・オニールが歌う
『ミステリー・ナイル』
シングルレコードを紹介しました。


超廉価で買ったものですから
盤面の反りがひどくて
音が歪んでいたことは

先に書いた通りです。


その後、CD化されていることを知り
そちらを手に入れたので
ようやく綺麗な音で聴けるなあ
と思っていたところでした。


そしたら先日
採点済み答案を届けた帰りに
横浜のディスクユニオンに寄ったら

今回、紹介するアルバムを

見つけちゃったのでした。

 

『ミステリー・ナイル』(アルバム)

(東芝EMI/EAST WORLD

 EWS-81190、1978.1.20)


リリース年だけでなく

月日まで分かるのは

レーベル面に発売日が

記載されていたからです。

 

『ミステリー・ナイル』アルバム・レーベル面
 

そこに書かれているように

実は本盤、見本盤なのでした。

 

 

見つけた時は
こんなものが出ていたのかと
びっくりしましたが
あとで Wikipedia の
サンディーの項目を見てみたら
ちゃんと記載されておりました。(^^ゞ

 

その記事によれば、本盤は

のちにサンドラ・ホーン名義で
『ルパン三世』のエンディング曲
「ラブ・スコール」を歌ったことでも知られる
サンディー・オニールことサンディーの
2枚目のソロ・アルバムになります。

 

 

ジャケットでは堂々と
映画『ナイル殺人事件』の
イメージ・スチールが使われていますので
てっきり『ナイル殺人事件』のサントラか
イメージアルバムかと思っていたら
『ナイル殺人事件』絡みの曲は
「ミステリー・ナイル」のみ。

 

あとはすべて洋楽のカバーでした。

 

ところが
ペラ1枚のライナーには
タイトル(邦題)と
歌詞および薬師が載っているだけで
作詞作曲者はもちろん
オリジナルの歌唱者も

書かれていないという……。


しょうがないので

ネットで検索して調べてみました。

 

こういう時
インターネットは重宝します。

 

せっかくですから
以下に収録曲を掲げておきます。

 

 

Side 1
01.Mystery Nile(1978)

   ミステリー・ナイル/サンディー・オニール
02.The Stranger(1978)

   ストレンジャー/ビリー・ジョエル
03.Copacabana(At the Copa)(1978)

   コパカバーナ/バリー・マニロウ
04.Dancing Queen(1976)

   ダンシング・クイーン/アバ

05.You Light Up My Life(1977)

   恋するデビー/デビー・ブーン

 

Side 2
01.You Make Me Feel Like Dancing(1976)

   恋の魔法使い/レオ・セイヤー
02.Make It With You(1970)

   二人の架け橋/ブレッド
03.When I Need You(1976)

   はるかなる想い/レオ・セイヤー
04.Under the Jamaican Moon(1974)

   ジャマイカの月の下で/ニック・デカロ
05.Dream a Little Dream of Me(1968)

   私の小さな夢/キャス・エリオット(ママス&パパス)

 


Side 1 は聴き覚えのある曲ばかり。

 

アーティストも、デビー・ブーン以外は、
聞き覚えのある人ばかり。

 

デビー・ブーンの歌う曲は
映画『マイ・ソング』You Light Up My Life

(1977/日本公開は翌年)の

挿入歌です。

 

映画内では、ヒロインを演じた
ディディ・コーンが歌っていますけど
実際の歌唱はケイシー・シサイクが
当てたのだそうです。

 

ただ、デビー・ブーンのリリース盤が
ビルボードのチャートで
10週連続第1位となり
こちらの方が有名になったのだとか。

 

たぶんそれで
当時ラジオでよく流れたりして
耳にしたから
記憶にあるんじゃないでしょうか。

 


Side 2 は聴き覚えのない曲ばかり。

 

アーティストも
ママス&パパス以外は
知らない人ばかり。

 

ママス&パパスのヴォーカルである
キャス・エリオットの歌唱を
オリジナルとしましたけど
原曲は、1931年に
オジー・ネルソンが歌ったものが
最初のようです。

 


全体的に
70年代洋楽のアンソロジー
といった印象を受けますが
当時のコンセプトとしては
最新のヒットチャートのカバー集
といったところなんでしょうね。

 

自分と同世代の洋楽ファンなら
感涙ものなのかも。

 

デビュー盤が
1曲を除きカバーというのは
当時のアイドルのアルバムでも
よくあったことですので
そこに違和感はありませんけど
よく出してもらえたなあという感じです。

 


ちなみに
上記 Wikipedia の項目によれば
サンディー・オニールのアルバムは
この名義では1枚目ですが

(そしてこの1枚だけですけど)
この前にサンディー・アイ名義で
『くちづけは許して』(1975)というのを
出していまして
Wiki の記載にもあるように
こちらは最近(2011年)

CDで復刻されています。

 

はたして『ミステリー・ナイル』は
復刻されるでしょうか。( ̄▽ ̄)

 

 

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