内藤洋子の『白馬のルンナ』について
いろいろと書きましたが
自分は
内藤洋子について
よく知っているわけではありません。
映画はもちろん
テレビドラマでも
観た記憶がありません。
2005年には
アグネス・チャンと共著で
『「結婚生活」って何?』
という本を出しているようですが
ぜんぜん知りませんでした。
にもかかわらず
その名前を知っているのは
高校生の時に読んだ
サンコミックス版
『ゲゲゲの鬼太郎』第2巻
(朝日ソノラマ サンコミックス、1975.2.28)
に収録されている
「ねこ娘とねずみ男」
というエピソードで
目にしたからでした。
怪しげな新興宗教めいた詐欺行為で
人々を苦しめているねずみ男を
退治するよう
閻魔大王から依頼された鬼太郎が
金持ちになって家を構えた
ねずみ男を尋ねる場面があります。
そこで、ねずみ男が
「美しい女とも結婚したい/
どこかに内藤洋子のような娘は
いないかな」
と鬼太郎に話すコマがありまして
それが印象に残っているわけです。
というか
実はこのセリフ
コミックスの3刷だったかで
「どこかに山口百恵のような娘は
いないかな」
というふうに変えられていて
それで余計に印象に残ったのでした。
このネームの変更を
水木しげるが自主的にやったのか
編集部に言われて変えたのか
それについては知りません。
それにしても
内藤洋子と山口百恵じゃ
全然タイプが違うと
思うんですけどねえ(苦笑)
「ねこ娘とねずみ男」は
原題が「猫娘とねずみ男」で
1967年9月1日発行の
『別冊少年マガジン』に掲載され
翌年、講談社コミックス版
『ゲゲゲの鬼太郎』第3巻に
収録されました。
(こちら↓のページを参照しました。
http://www.lares.dti.ne.jp/hisadome/mizuki_1.html)
まさに映画『その人は昔』が
公開された年のことであり
前年の1966年には
テレビドラマ『氷点』に出演して
内藤洋子の知名度が上っていたようです。
少年まんが誌に掲載された
まんがの登場人物のセリフの中に
手てくるあたり
当時の人気のほどが偲ばれますね。
どうでもいいけど
サンコミックス版
第2巻のカバーには
「大怪獣編」と書かれてあるのに
イラストはどう見ても
吸血鬼エリートのような……( ̄▽ ̄)
●追記(翌日4:10ごろの)
映画のタイトル
間違ってたので
直しました。
『その人の名は』って
どこからきたんだ?!(苦笑)
ちなみに
自分が最初に読んだのは
「どこかに山口百恵のような娘は」
バージョンです。
初出年代からしておかしい
ということを
当時所属していた
文芸部の部誌に書いたところ
同じ高校にいたミステリ好きの知人が
サンコミックスの初版本を持ってきて
教えてくれたのでした。
上にアップした写真の本は
後に入手した初版本で
「どこかに内藤洋子のような娘は」
となっています。
と、いうことは
むしろ山口百恵バージョンの方が
珍しいのかしらん???
実家にあるかなあ。