
(2010/増井彩乃訳、KADOKAWA、2016.7.21)
プロデュース(編集)は
KADOKAWA の社内カンパニーから
事業局となった
アスキー・メディアワークスだと
奥付に書いてあります。
映画『アリス・イン・ワンダーランド
〜時間の旅〜』公開に合わせて刊行された
さまざまな本のうちのひとつ。
映画の第1作目である
『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)の
コイカライズ本で
原著は
ディズニー・パブリッシング・
ワールドワイドから
刊行されました。
奥付には
マルC・2016年となっていますが
巻末の記事には
2009年にコミックの製作に取りかかった
と書いてありますし
映画の公開が2010年なので
上記カッコ内の原著刊行年も
2010年としました。
正確なところは
この本自体からは分かりません。
絵は
映画のキャラクター・デザインを担当した
マッシリミアーノ・ナルシソのものに
基づいています。
本書のコマ割りやストーリー構成も
ナルシソがやったのかどうかは
どこにも書いてないので
分かりません。
ナルシソの絵は
キャラクター・デザインとしては
なかなかのものかも知れませんけど
コミックの絵としては
少々不気味というか
違和感がありますね。
たとえば
阿部潤のコミック版(2010年刊)と
本書とを比べてみたら
彼我の、まんがに対する感性の違い
特にヒロインに対する感性の違いが
よく分かるのではないでしょうか。
もっとも向こうでは
「グラフィック・ノベル」
と呼ばれているようなので
日本の、いわゆるコミックと
ちょっと違うのも
当然といえば当然かも知れませんけど。
阿部潤のコミック版は
全2巻でしたけど
こちらは全1巻で
70ページ弱しかありません。
巻末には
「『アリス・イン・ワンダーランド』が
できるまで」という解説と
キャラクターを演じた役者のコメント付きの
「キャラクター・デザイン」が
設定資料として
収録されています。
いずれも無署名の記事で
原書にもともと付いていたのか
日本で付け加えのか
どこにも書かれていないので
分かりません。
確認している余裕がないので
(パンフがすぐに出てこないのでw)
はっきりとはいえませんが
キャラクターを演じた役者のコメントは
映画のパンフに載っているものと
たぶん同じではないでしょうか。
なんで今ごろ出すんだろう
新作映画の方は出さないのかしらん
と思っていたら
『時間の旅』の方も
この8月に発売予定だと
オビの裏表紙側に書いてありました。
買い逃さないようにしないとね。
