『ウイスキーが、お好きでしょ』カバーアルバム盤
(ポニーキャニオン発売、SS Soft Planning 販売
 SBB-324、2012.1.11)

副題は「カバー 感動の名曲をふたたび」。

発売年月日は Amazon のデータに拠ります。

ジャケットには
DMCA-50032 という
シリアル番号も並記されていますが
これはポニーキャニオンの
整理番号にあたるようで。

ただ、マルPが
2010年になってますから
本盤は
2010年に発売されたものの
再発かもしれません。

石川さゆりの
カバー曲を集めたCDは
本盤の他にも
何枚か出ているようですし
それなりに需要があるみたいですね。


石川さゆりで検索していたら
「ウイスキーが、お好きでしょ」を
タイトルとするCDがあることを知り
それがカバー集ということだったので
ちょっと聴いてみたくて
購入しました。

でも、よくよく考えたら
「ウイスキーが、お好きでしょ」は
石川さゆりの歌唱がオリジナルなはずで
カバー曲集の表題として
いいのかしらん、と思ったり。(^▽^;)


「テネシー・ワルツ」
「私の青空」
「すみれの花咲く頃」のような
洋楽が基になった歌も入ってます。

「テネシー・ワルツ」は
1952年に江利チエミがカバーしたものが
いちばん有名なのかな?

本盤収録のバージョンには
曲間に
誰だか分からないけど
男声の英語によるナレーターが
挿入されています。

「私の青空」は
1928(昭和3)年に
二村定一と天野喜久代がカバーしたのが
最初のようです。

日立の洗濯機「青空」のCMに
歌詞を一部変えて使われているので
よく知ってますけど
その時のは、まさか
石川さゆりバージョンでは
ないでしょう(笑)

「すみれの花咲く頃」は
ご存知、宝塚を象徴する曲で
日本で初めて披露されたのが
これまた
1928年ごろのようです。


BEGIN「恋しくて」(1990)と
嘉納昌吉「花」(1980)は
意識されているかどうか分かりませんが
沖縄つながりですね。

「花」は
おおたか静流が1990年にカバーして
よく知られるようになりましたが
このバージョンは
CMで使われたようです。


その他
二村定一「君恋し」(1928)
園まり「逢いたくて逢いたくて」(1966)
山口百恵「いい日旅立ち」(1978)
テレサ・テン「つぐない」(1984)
美空ひばり「愛燦燦」(1986)に加え
中田喜直作曲の
「雪の降る町を」(1952)なんかも
入っていたり。

かつては
曲の息が長かったこともあり
「愛燦燦」以外は
だいたい聴き覚えがあります。

「愛燦燦」も
CMが初出だったそうなので
聴き覚えがあっても
おかしくないはずなのですけれど。


バラエティに富んでいますが
全体的にムード歌謡曲集
という印象を受けるのは
編曲にもよるのでしょうか。

自分の両親にあたる世代が
ドライブ中に流す曲というか。

そこが
いわゆる演歌歌手としての
石川さゆりらしいといえば
いえなくもないのですけどね。

それだけに
「ウイスキーが、お好きでしょ」だけが
異色のような感じがします。


偶然でしょうけど
二村定一率ないし1928年率が
微妙に高いのは
面白いところ(笑)

ちなみに
「いい日旅立ち」の
編曲を担当しているのは
『おジャ魔女どれみ』の音楽でお馴染みの
奥慶一だったのには、びっくりでした。
(オリジナルの編曲は川口真)


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