『琥珀色の時間』
(KING RECORDS KICP-960、2003.11.6)

タスキ(オビ)と
ジャケット背中の副題が
「ザ・コレクション・オブ・
サントリーウィスキー・CM」
ジャケット表裏の英語表記では
THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM

英語表記のタイトルだと
ジャケ表とディスクのレーベル面にある
「Whisky!」もタイトルなのか
と迷うところですけど
ここではタスキ(オビ)に従います。


上の副題から分かる通り
サントリーウィスキー関連の
CMに使われた音楽を
集めたCDです。

『人間みな兄弟〜夜がくる』を買った後
おすすめとして紹介され
石川さゆりが参加しているのを知り
Amazon のコメントを読んで
ちょっと聴いてみたくなって購入。

冒頭が
「夜がくる」口笛バージョンで始まり
最後を
「夜がくる」オリジナル・バージョンで締める
という構成で
全13トラック
約50分ほどの
コンピレーション・アルバムです。


13トラック中
歌もの、要するにヴォーカル曲は
石川さゆりの
「ウイスキーが、お好きでしょ」(1990)と
布施明の「落葉が雪に」(1976)のみ。

石川さゆり、そういう仕事もしてたんだ
と、びっくりしたのですが
CM自体は
ちょっと記憶にありませんでした。

YouTube に
SAYURI(石川さゆり)のヴォーカルによる
初代CMがアップされていますので
貼り付けておきます。



これがオリジナルで
Wikipedia の記事によれば
その後、さまざまなヴァージョンが
作られたようですね。


布施明の歌も
聴いているうちに
あったかなあと
思い出してきましたけど
映像は見つけられませんでした。

映像を探している間に見つけた
「開けてみれば愛」(1979年放映)は
聴いて、すぐさま思い出しましたが。

そちらが本盤に入っていないのは
残念。(´・ω・`)


残りはジャズと器楽曲、
オーケストラ曲のみです。

酒場で一人飲んでいる時の
BGMをイメージすると
インストゥルメンタル曲の方が
しっくりくる
ということなんでしょうかね。

あとジャズとかって
おしゃれだしね。


そのジャズは
日野皓正とロン・カーターの演奏が
収められています。

「いっそセレナーデ」の
ピアノ・ソロ(平野孝幸)も
ジャズ系かな。

ピアソラの「リベルタンゴ」は
デュエットゥによる
ピアノ連弾バージョンが
収録されています。

これはちょっといい。


器楽曲はチェロが2曲。

バッハの無伴奏チェロ組曲 第3番から
アルマンド、
そしてコダーイの
無伴奏チェロソナタから第1楽章。

演奏は
バッハがチャバ・オンツァイ
コダーイがマリア・クリーゲル。

二人とも初めて聞いた名前です。

バッハはお馴染みの曲ですが
コダーイは初めて聴いたかも。

芸術映画か何かのBGMに
使われそうな感じですね。

もっともバッハの方も
玉三郎だったかが
踊りを付けていましたけど。


そういえば
ロン・カーターにも
バッハの無伴奏チェロ組曲を
ダブルベース(コントラバス)で
弾いたCDが
あったっけなあ。

持ってない(と思う)けど。(^^ゞ


残りはオーケストラ曲で
アーサー・プライヤーの
「口笛吹きと犬」と
映画『マイ・フェア・レディ』から
「踊りあかそう」。

「口笛吹きと犬」は
誰もが一度は聴いたことがある
と思われる有名曲。

自分も聴いたことがありますが
どういうタイトルで
どういう人が作曲したのかは
きちんと把握しておりませんでした。


曲間には
ウィスキーをグラスに注ぐ音が
インサートされます。

音量を絞って聴いていると
曲間の間が長いなあ
と思ってしまいますが
そういうことです。

ネスカフェのときも
そんな感じの処理を
してあったような……。


ちなみに
ネスカフェのCM音楽を集めた
CDを紹介した際
石川さゆりの「DABADA」が
聴きたかった、というような
書き方をしたのは
「ウイスキーが、お好きでしょ」という
CMタイアップ・ソングがあることを
本盤で知っていたからでした。

本盤全体の印象は
悪くはありませんけど
ヴォーカル曲の少ないのが
ちょっと物足りないかも
ですね。

「ウイスキーが、お好きでしょ」
全バージョンを集めたCDなんて
聴いてみたいところです。(^_^)


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