『かがみの国のアリス』
(KADOKAWA、2016.6.30)

映画『アリス・イン・ワンダーランド
〜時間の旅〜』

公開前後に刊行された
アリス関連本の1冊です。

ルイス・キャロル・作
萬里アンナ・文
莵芽子(うはぎ)うの・絵
という32ページの絵本です。


たった32ページしかありませんが
『鏡の国』に出てくる
主要イベントは
きちんと押さえられているのには
ちょっと感心しました。

白の王様と帽子屋、三月ウサギが
お茶会をしているというのは
ちょっとおかしい気もしますけど
ちゃんと原作の方にも
帽子屋や三月ウサギは
出てきてます。

かなり大胆なアレンジですけど
原作を間違えている
というわけでもありません。


莵芽子うのによる絵は
アニメ絵寄りですが
割と抵抗なく読めました。

はさみこみ(フライヤー)の
刊行案内には
対象年齢が
「こどもから大人まで」
となっています。


オビには
「乙女の永遠のあこがれを、
 まったく新しいビジュアルで。
 不朽の名作『不思議の国のアリス』の
 続編絵本がついに登場!」
と書いてありますが
自分の知る限り
同じ画家による
『ふしぎの国のアリス』
といった絵本は出ていません。

裏表紙側のオビに
「つぎによむのはこれ!」
という広告が載ってますけど

『かがみの国のアリス』オビ裏

本書と同じ文と絵による
本がないのは
上でご覧の通りです。( ̄▽ ̄)


公開中の映画に合わせて
あえて『鏡の国』を
出したのかも知れませんが
だとしたら
その商魂の逞しさには脱帽です。

続いて『ふしぎの国』の絵本も
莵芽子うのによる絵で
出してくれれば
買わないことも
ないのですけどね。(^^ゞ


ペタしてね