
(Sony Music Japan SICC-134、2003.9.10)
上の写真
ちょっと斜めにしているのは
黒が基調のデザインであるため
撮影者が写りこんでしまうのを
避けたからです。
御容赦ください。
オビ(タスキ)にあるように
フィリップ・グラス・エディション VOL6として
再リリーズされたもので
同シリーズはすべて同じデザインです。
ライナー裏に
オリジナル・ジャケットの写真が
載っていますので
そちらもアップしておきます。

たいして変らない感じですが(苦笑)
この原盤は1989年にリリースされました。
フィリップ・グラス・エディションという
再リリースのシリーズが
2000年代初頭に出ていたわけで
ということは
それなりに受容があった
ということになります。
日本の場合
CDがリリースされても
すぐ品切・廃盤になることが多いんですが
タワーレコードの
ネットショップを見てみたら
「在庫わずか」と表示されますけど
まだ入手可のようです。
(2016年6月20日現在)
「お取り寄せ」で輸入盤も在庫あり。
Amazon でもまだ買えるようですね。
(2016年6月20日現在)
手許にあるものは
ケースの汚れ具合から見て
中古で見つけたものと思われます。
どこで見つけたか
もう忘れてますけど。(^^ゞ
それはともかく
本盤には
「メタモルフォシス」というタイトルの
連作5曲が収められており
演奏はグラス自身によるものです。
自分が最初に聴いたのは
イェーン・ヴァン・ヴェーンの
演奏によるもので
『グラスワークス』を取り上げた時にふれた
『ミニマル・ピアノ・コレクション』という
ボックスに入ってました。
そのときは知りませんでしたが
本盤のライナーに
フランツ・カフカの
『変身』にインスパイアされた
劇の伴奏作品が基になっている
と書かれていて
なるほどー、知らなかったー!
と感心ひとしきりでした。
といっても
どこがカフカ?
どこが『変身』?
てなもんですが(苦笑)
『グラスワークス』の
「オープニング」同様
メロディアスで
ロマンティックな曲でありながら
ミニマリズム的なところもあり
そういう旋律が心地よい1枚です。
「メタモルフォシス」以外に
同時収録曲が2曲あり
トラック6の「マッド・ラッシュ」は
10分以上に及ぶ力作ですが
最初はダライ・ラマの
公開講演のために作られ
オルガンで演奏されたのだとか。
その後、ダンスの伴奏音楽として使われ
そのダンス・パフォーマンスのタイトルが
「マッド・ラッシュ」なのだそうで。
最初のオルガン・ヴァージョンも
聴いてみたいなあと思っていたら
イヴェナ・アプカルナによる
オルガン演奏を収めたCDを
後に新譜で見つけました。
そちらについては
また次の機会にでも。
ところで
今年の6月上旬にあった
来日コンサートの第1日目は
アレン・ギンズバーグの詩の朗読との
コラボだったわけですが
本盤のトラック7に収録されている
「ウィチタ・ヴォルテックス・スートラ」は
そのギンズバーグの詩のタイトルで
ギンズバーグ本人の朗読に合わせて
演奏されたという経緯を持つ曲です。
6月のコンサートでは
この曲も弾かれたんだろうなあ
とか思って聴くと
なんか切ないです。(´_`。)
もとより
個人的な感慨にすぎませんが……
