先日のオフ会の帰り
久しぶりに新宿の
タワーレコードに寄ってみました。

かつては
わりと頻繁に寄ったものですが
最近はネットで購入することが多いので
あまり寄らなくなっていたのですね。

寄るとなんか買っちゃうし。f^_^;


というわけで
クラシック・コーナーを
冷やかしてみたところ
見つけたのが
ユゲット・グレミー=ショーリャック演奏の
パッヘルベル『アポロンの六弦琴』でした。

グレミー=ショーリャックのパッヘルベル
(DISQUES FY & DU SOLISTICE
 FYCD-874、2015.12.17)

上の発売年月日はタワレコの
ネットショップのデータに拠ります。


パッヘルベルはカノンで有名。

いろいろな演奏バージョンを集めた
カノンだけのCDも出ていますし
多くの人が一度は
聴いたことがあると思います。

ところがカノン以外は
あまりにも知られていません。

それもあってか
昔から
パッヘルベルのカノン以外の
楽曲を集成したCDを見つけると
わりと買ったりする方でした。


パッヘルベルは
南ドイツのオルガン学派を代表する人で
バッハの父親とも親交がありました。

だからオルガン楽曲を集めたCDが多く
自分が初めて買った
パッヘルベルの輸入盤CDも
オルガン楽曲を集めたものでした。

ですから
チェンバロ楽曲を集めたCDは
珍しいと思っています。

したがって店頭で目にすると
思わず手が出てしまうのですが
今回、購入したCDを
帰ってからよく見てみると
録音が1978年の9月11~13日と
表示されてました。

古っ!

いや、古いのは構いませんが
今まで一度も
アンテナに引っかかってこなかった
そのことが驚きです。


ネットでいろいろ検索してみたら
CDの別ジャケットも見つかり
おそらくそれがオリジナルのジャケか、と。

その旧ジャケのCD番号が
FYCD-074 ですから
どうやら再発のようですね。

今回買ったディスクのレーベル面に
マルP 1978/2014
とありますから
旧盤は1978年に
発売されたのでしょうけど
それはCDなのか
LPレコードなのかは
よく分かりません。


『アポロンの六弦琴』の
出版譜(1699)の表紙には
Organo pnevmalico,
vel clavato cymbalo
とあって
これは
「オルガンあるいはチェンバロによる」
ということでしょうから(たぶん)
チェンバロ演奏も当然
ありなわけです。

検索したら
ピアノ独奏曲として
紹介しているページもありました。

でも、分かったかぎりでは
オルガンによる録音が多いようですね。

うちにも1枚あったし(苦笑)

ジョン・バットのパッヘルベル
(harmonia mundhi FRANCE
 HMU-907029、1990)

演奏はジョン・バット。


忘れていたとはいえ(苦笑)
オルガン演奏のCDは持ってたわけですが
チェンバロ演奏のCDは初めて見たので
これは良い買いものでした。

たまには店舗も覗いてみるもんですね。


『アポロンの六弦琴』には
6つのアリアと
その変奏曲が収められています。

北ドイツオルガン学派の
ディートリッヒ・ブクステフーデに
捧げられた曲集のようですが
音楽史上の位置づけはよく分かりません。

そんなに
超絶技巧という感じはしないというか
派手な曲ではありませんが
それだけに
聴いてて心地よいです。

グレミー=ショーリャックの
本盤における使用楽器は
ウィリアム・ダウドによる
17世紀後半のフランドル地方の楽器の
ラヴァルマン(改造)に基づく
レプリカのようです。


『アポロの六弦琴』をはさむようにして
シャコンヌが最初と最後に演奏されますが
たまたま持っている上掲の
ジョン・バットのオルガン演奏盤も
最初と最後に
シャコンヌが収められています。

『アポロの六弦琴』自体は
40分ほどの曲なので
収録時間を調整するために
付け加えられるのでしょうけど
それが両盤ともシャコンヌなのは
変奏曲つながりということでしょうか。


あと、グレミー=ショーリャック盤には
ヘ長調のアリエッタ(小アリア)が
収録されています。

小アリアといっても
8分近くあって
収録楽曲の中では
いちばん長いんですけどね(苦笑)


なお、『アポロンの六弦琴』の6曲目は
グスタフ・レオンハルトが
『オーストリアのオルガン音楽』というCDで
演奏しているそうですが
はて、うちにあったかしらん?( ̄ー ̄;


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