飛鳥高『細い赤い糸』の
講談社文庫版について書いた際
当時はミステリ系の作品は
カバーの背表紙が黒で
それ以前は白
さらに創刊当時は
本体と同じデザインのカバーが
かけられていた
と書きましたけど
その件について、もう少し。
講談社文庫の創刊は
Wikipedia によれば
1971（昭和46）年7月。
その同じ年の9月に出たものに
江戸川乱歩の作品集
『二銭銅貨・パノラマ島奇談ほか三編』
というのがあります。
一般的な講談社文庫としての
乱歩作品は、もう1冊
3年後の1974（昭和49）年に出た
『一寸法師・黒蜥蜴』というのがあって
その2冊は装幀がまったく異なります。
（左、1971年9月15日発行
右、1973年6月15日発行）
『二銭銅貨・パノラマ島奇談その他三編』が
後に白背のカバーに変わったのかどうかは
手元にないので分かりません。
（たぶん変わったと思いますが）
カバーを外すとこんな感じですが
初期の本体の色が
同じ緑色の系統とはいえ
カバーの色と微妙に違っていたとは
今の今まで気づきませんでした（苦笑）
で、当初はミステリ系作品も
白背だったのですが
後になって
黒背に変えられていきます。
手許にある本で
その移り変わりが分かりやすいのは
『虚無への供物』でしょうか。
（白背、1974年6月20日発行 第2刷
黒背、1977年5月10日発行 第8刷）
1977年から
黒背が導入されたかどうかまでは
分かりません。念のため。
ちなみに自分が
中学生のころ新刊で買ったのは
黒背の方で
白背の方は
後に古本で買ったものです。
乱歩の白背カバーも
黒背カバーに変えられたのかどうかは
手元にないので分かりません。
ただ、緑背のカバーについて
ひとつ気になることがありまして……。
手元には
『二銭銅貨・パノラマ島奇談ほか三編』と
同時刊行だった
福永武彦の『夜の三部作』が
ありますけど
そちらにはなんと
オビが付いています。
（1971年9月15日発行）
上掲の乱歩と並べると
こんな感じ。
オビ背のデザインと
白背カバーの装幀が酷似していること
よく分かるのではないかと。
手元の『夜の三部作』から想像するに
『二銭銅貨・パノラマ島奇談ほか三編』にも
オビが付いていた可能性がありますけど
あいにく今まで見たことがありませんので
実際のところは分かりません。
もしオビ付きを見つけたら
買っちゃうだろうなあ。(＾＾ゞ
講談社文庫版について書いた際
当時はミステリ系の作品は
カバーの背表紙が黒で
それ以前は白
さらに創刊当時は
本体と同じデザインのカバーが
かけられていた
と書きましたけど
その件について、もう少し。
講談社文庫の創刊は
Wikipedia によれば
1971（昭和46）年7月。
その同じ年の9月に出たものに
江戸川乱歩の作品集
『二銭銅貨・パノラマ島奇談ほか三編』
というのがあります。
一般的な講談社文庫としての
乱歩作品は、もう1冊
3年後の1974（昭和49）年に出た
『一寸法師・黒蜥蜴』というのがあって
その2冊は装幀がまったく異なります。
（左、1971年9月15日発行
右、1973年6月15日発行）
『二銭銅貨・パノラマ島奇談その他三編』が
後に白背のカバーに変わったのかどうかは
手元にないので分かりません。
（たぶん変わったと思いますが）
カバーを外すとこんな感じですが
初期の本体の色が
同じ緑色の系統とはいえ
カバーの色と微妙に違っていたとは
今の今まで気づきませんでした（苦笑）
で、当初はミステリ系作品も
白背だったのですが
後になって
黒背に変えられていきます。
手許にある本で
その移り変わりが分かりやすいのは
『虚無への供物』でしょうか。
（白背、1974年6月20日発行 第2刷
黒背、1977年5月10日発行 第8刷）
1977年から
黒背が導入されたかどうかまでは
分かりません。念のため。
ちなみに自分が
中学生のころ新刊で買ったのは
黒背の方で
白背の方は
後に古本で買ったものです。
乱歩の白背カバーも
黒背カバーに変えられたのかどうかは
手元にないので分かりません。
ただ、緑背のカバーについて
ひとつ気になることがありまして……。
手元には
『二銭銅貨・パノラマ島奇談ほか三編』と
同時刊行だった
福永武彦の『夜の三部作』が
ありますけど
そちらにはなんと
オビが付いています。
（1971年9月15日発行）
上掲の乱歩と並べると
こんな感じ。
オビ背のデザインと
白背カバーの装幀が酷似していること
よく分かるのではないかと。
手元の『夜の三部作』から想像するに
『二銭銅貨・パノラマ島奇談ほか三編』にも
オビが付いていた可能性がありますけど
あいにく今まで見たことがありませんので
実際のところは分かりません。
もしオビ付きを見つけたら
買っちゃうだろうなあ。(＾＾ゞ