諸般の事情により
読み終えるのが
ドラマの後になってしまいました。

読み始めると速いんだけどねー。

『ワカコ酒』6
(ノース・スターズ・ピクチャーズ発行
 徳間書店発売 ゼノンコミックス、2016.2.10)

この巻から
発行と発売が変ったみたいだなあ
と思いつつも、念のため
第1巻から見直してみたら
全部、発行と発売が別でした。

今ごろ気づいたという(お恥ずかしい)

『ワカコ酒』を連載している
『月刊コミック・ゼノン』の発行元が
ノース・スターズ・ピクチャーズみたいですね。


全体的にいつも通りですが
今回は
SP.1「オカダ主任の憂鬱」が
ちょっと珍しい。

オカダ主任は
ワカコの会社の上司です。

132夜(本書収録)の冒頭
ワカコ視点の描写でも分かる通り
これまでイヤな上司という
描かれ方をしていたオカダ主任が
自分の妻や家庭には
自分なりに気を遣っている
という別の面を描いているあたりが
印象的でした。

日本のサラリーマンの多くがこうなのか
オカダ主任が珍しいのか
勤め人ではない自分には分かりませんが
主任的立場にある
同年代のサラリーマンには
支持されそうな内容かと思ったり。

オカダ主任、いくつなのか
ちょっと分からないけど。


みんながみんな
オカダ主任みたいな男性なら
女性はもっと
生きやすい社会かもしれないなあ。

もっともオカダ主任は
家庭では自分なりに
気を遣ってるのかも知れないけど
会社ではイヤな上司的なところもあり
結局、自分の城的な発想の
バリエーションなのかもしれない
とも思ったり。

だから家の外では
イヤな上司なわけで
このエピソードを読んで
女性が生きやすい社会になるかもしれない
と思うのは
大いなる誤解かもしれません。

よく分かりませんが。


149夜(本書収録)の冒頭に描かれるような
そりの合わない男女社員の内の
男性の方も
家庭ではいい人なんでしょうか。

家庭ではいい人なのに
職場では一言多いとか
空気読めないとかいうのは
内側(身内)への対人関係しか
意識できていないからなのかしらん。

難しい……(´・ω・`)


ワカコの
のほほんとした酒飲みライフの中に
たまにこういうのが挟まると
ハッとさせられます。

いろいろ考えちゃう。

オカダ主任が回想している
奥さんにキレられたときも
家に帰ったときに
何だこの散らかりようは
くらいのことを言っちゃって
奥さんがカチンときたかも知れない。

そういう
思わず余計なことを言ってしまう
人なんでしょう。

まあ、人間ですからね。

作者の新久千映は
「オカダ主任は一番好きなキャラ」
と書いてますが(p.83)
そういう人間的な弱さが好きだから
余計な一言を言いつつも
その結果を素直に受け入れて
関係を回復しようとするキャラ
というふうなことを示すエピソードを
描いたわけでしょうけど。


SP.2「正月酒」も
ワカコの姉も出てくる
印象的なエピソード。

中でも
姉がワカコに
「妊娠線見る?」
というコマは
台詞そのものが
衝撃的でした。( ̄▽ ̄)


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