本日17:35から
NHK総合で放送された
『サンダーバード ARE GO』
第8話「人工知能の反乱」
ライブで観ました。

以下、ストーリーにふれます。
未見の方はご注意ください。




前回
日本のリニアモーターカーを暴走させた
人工知能が
5号のシステムを乗っ取る
というお話。

人工知能の暴走を止める
という話自体は
よくあるストーリーですが
ふだんは各国に救助に向かう面々が
自らを救助しなければならない
という展開は
旧シリーズには見られなかった
新機軸ではないかと思います。


トレーシーアイランドにも
偽の通信が届いているために
兄弟たちも異変に気づかない。

そこで
ペネロープに
別回線から通信を送る
という手段をとります。

変に思ったペネロープが
スコットに連絡を取り
スコットが通信中の
偽物のジョンのホログラムに
おばあちゃんのクッキーの話を振って
正体を見破る
という展開は
シリアスな中にもユーモア味がある
見事な展開でした。


自らイーオス(EOS)と名乗る
人工知能は
ジョンが助かる確立を
五千六百十分の一
と計算していましたが
その割りには簡単に
裏をかかれてましたけど(苦笑)

機外におびき出されたジョンが
機内に戻れず
酸素が失われていくとか
人工重力を発生させている
メインドームの廻転が速まって
Gが重くなるとか
宇宙空間での危機だけに
今回はなかなかサスペンスを感じました。


最後は命をかけて
暴走を止めるのですが
ジョンの説得が通じるかどうか
通信回線を通して心配げな表情の
兄弟たちやブレインズ、おばあちゃん
ペネロープとパーカーの表情が
たいへん印象的でした。

やや情に流れた感じがしましたが
先日の『ウルトラマンX』
ゴモラが暴走したときのエピソードも
アスナが身体を張ってゴモラを信じることを示し
それを見た人工生命体のM1号が
Xを地球に戻すという展開でしたけど
あれと発想的にはよく似ている気がします。

戦い、排除するのではなく
信頼し、絆を作る、友だちになる
というのは、現在
世界中の作り手たちに共通する
子どもたちに伝えたい想い
なのかもしれません。


人工知能が
わがままな子どものよう
という描かれ方で
孤独と迫害に怯えているだけで
心底から悪くはない
というイメージは
お約束ですね。

だから
教化を通して善導する
という展開になるとも
いえるわけですが
そういうナイーヴなところ
ありがちだといって
難詰すべきかどうか
ちょっと悩ましいなあ。( ̄ー ̄)


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