1月5日(火)18:00から
テレビ東京の
『新ウルトラマン列伝』枠内で放送された
『ウルトラマンX』総集編
「絆でつながる世界」
当日は夕方まで仕事だったので
録画したもので観ました。

『X』の実質的な最終回に当たります。


基本的に
ウルトラマンネクサスのゲスト回
M1号が登場するゴモラ暴走回
そしてグリーザと戦う最終2話を中心に
構成されていました。

大地のナレーションで進むので
本編を観ていたときは
何となく意味不明だったこと
分かりにくかった製作者側の意図が
はっきりするというふうに
感じられました。


今回、印象的だったのは
M1号登場回で
ダークサンダーエナジーによって
怪獣を凶暴化させているのは
お前の仕業だなと言う大地に対して
人間はいつもそういう考え方をする
とM1号が応じるシーンの後で
グリーザについて大地が語る際
「グリーザ自身に意志はない。
 ただ生命を無に返すだけだ。
 M1号の言っていた通り
 悪意ある黒幕なんて
 初めからいなかったんだ」
とナレーションが入っていたことです。

これは
いわゆる陰謀論的思考へのアンチで
自分にとって不愉快なことは
すべて誰かの意志によって
なされたことのため
と考えることで
現実に立ち向かわない
昨今の風潮をふまえている
というのは深読みのし過ぎでしょうか。

製作者側が意図しているかどうかは
措くとしても
上に書いたような風潮に見られる
時代の空気が
無意識のうちに
大地の言葉に反映されたものではないか
と考えると
個人的には
しっくりくるんですけどね。

後の時代の研究者は
絶対そこに注目すると思うんですが
そんなふうに
「あの時はそうだったよね」
とストレスなしに語れる時代が
未来に待っていることを
期待したいものです。


最後に
春に上映される
映画のシーンが流れましたが
グリーザとの戦いの後
XiOがどういう位置づけになっているのか
といった情報は
当然ながら出ませんでした。

雑誌などの記事で
ふれられない限り
春になるまで
お預けということですね。


ペタしてね