ヤン・ティルセンが音楽を担当した映画
『グッバイ、レーニン!』(2003)
購入しといたDVDを
ようやく観ました。

(ギャガ発売、東映・東映ビデオ販売
DSZS-07453、2014.1.10)
発売年月日は Amazon のデータに拠ります。
写真の右上の方にシワが寄っているのは
シュリンクのシワで
左上のシールを含めて
撮っておきたかった結果です。
御了承ください。
ちなみに
こういうシールは
捨てられないタチです。(^^ゞ
監督はヴォルフガング・ベッカー。
2003年製作のドイツ映画で
日本では翌2004年に
公開されたそうですから
もう10年以上前になります。
10年前は何をしてたろう。
少なくとも
こういう映画が公開されたことは
知らなかったな。
それが
『アメリ』を観たことをきっかけに
こうして観ることになったわけで
不思議な感じがします。
ベルリンの壁崩壊前の東ベルリン
反体制のデモに参加していた息子
アレックスが逮捕されるのを目撃して
心臓発作を起こし
意識不明になったクリスティアーネは
崩壊後に意識を取り戻すが
記憶が混濁していて
アレックスが逮捕されたことも覚えていない。
次にショックを受けると命に関わる
と医師に告げられたアレックスは
東ドイツが崩壊したことを隠そうと
奮闘することになるのだが……
というお話です。
自分は公開当時
こういう映画あることに
気づきませんでしたが
もう、この設定を聞いただけで
観たくなるでしょ。
おまけに音楽が
『アメリ』のヤン・ティルセンですからね。
ベルリンの壁崩壊後
ケーブルテレビの販売員
という仕事に就いたアレックスは
映画監督をめざす同僚の協力を得て
母親が観るニュース画像を作ります。
こういう設定は
映画や映像を作るという行為に対する
一種のパロディになっていて
その意味ではこれは
映画についての映画
メタ映画という性格も持っています。
実際の映画の方でも
CGを駆使して
現実にはあり得ない映像を
そうとは悟らせずに観客に提供していて
そこらへんは特典映像でもふれられていますが
なかなか興味深いですね。
非常に印象的だったある場面が
CGだと知った時は
驚きでした。
アレックスを演じるダニエル・ブリュールは
いかにものイケメンという感じですが
(いわゆるソース顔で[古い!w]
ちょっとくどい感じもしますけどね)
恋人のロシア人看護師ララを演じる
チュルパン・ハマートヴァは
誰もが認める美人という感じではないんだけど
アレックスと一緒に
廃墟となったアパートに行った時の
歩き方なんかに
可愛らしさを感じました。
あと、アレックスの母親
クリスティアーネを演じる
カトリーン・ザースが
御年なりの綺麗な方でした。
こういうお母さんなら
今回のような話で
絵になるというか。
あと、
演じている役者の名前は分かりませんが
アレックスの姉の
少女時代が可愛かったです。
そうそう
これまた役者の名前は分かりませんが
アレックスの姉が生んだ娘
アレックスからすれば姪っ子の
乳幼児の演技がすごい!
最後の方でララが
クリスティアーネに
壁が崩壊したのだと
話しているようなカットが
挿入されていましたが
その後クリスティアーネは
それを自覚して騙され続けたのか
結局知らないまま死んでいったのか
完成した映画では曖昧になっています。
特典映像として収録されている
未公開シーンには
結局気づかなかったと
思わせるようなカットが
収められていますが
どうなんだろうなあ。
そこは知ってて
騙されたふりをしていた
という方が
個人的には好みですが。
映画はアレックスの視点で終始しますので
アレックス自身は
最後まで母を騙し切ったと思って
満足しているわけですけど。
アレックス的には
反体制デモに参加したせいで
母親をこういう状態にしたという
負い目があるはずで
それと同時に
アレックス自身も実は
東独崩壊が急激だっただけに
受け入れられなくて
母親を騙すのは
自分が受け入れるための儀式
通過儀礼のようなものだったのではないか
とも思ったりもしました。
特典映像には
「ヤン・ティルセンの音楽の世界」
というトラックがあって
ティルセンが映画音楽観を語る映像や
録音風景などが観られます。
ティルセン・ファンは必見か、と。
もっとも、
個人的な感想としては
音楽的には、というか、音色的には
『アメリ』の方が
好みなんですけどね。
映画自体は
ユーモアとペーソスというか
涙と笑いのブレンドが絶妙で
奇蹟のような出来栄えの作品だと思います。
ベルリン国際映画賞ほか
多くの賞を受けているのも
納得の秀作ですね。
ティルセンつながりで観られたこと
自分にとっては幸いでした。
ひとつの映画との
こういう出会い方があっても
いいでしょう。

『グッバイ、レーニン!』(2003)
購入しといたDVDを
ようやく観ました。

(ギャガ発売、東映・東映ビデオ販売
DSZS-07453、2014.1.10)
発売年月日は Amazon のデータに拠ります。
写真の右上の方にシワが寄っているのは
シュリンクのシワで
左上のシールを含めて
撮っておきたかった結果です。
御了承ください。
ちなみに
こういうシールは
捨てられないタチです。(^^ゞ
監督はヴォルフガング・ベッカー。
2003年製作のドイツ映画で
日本では翌2004年に
公開されたそうですから
もう10年以上前になります。
10年前は何をしてたろう。
少なくとも
こういう映画が公開されたことは
知らなかったな。
それが
『アメリ』を観たことをきっかけに
こうして観ることになったわけで
不思議な感じがします。
ベルリンの壁崩壊前の東ベルリン
反体制のデモに参加していた息子
アレックスが逮捕されるのを目撃して
心臓発作を起こし
意識不明になったクリスティアーネは
崩壊後に意識を取り戻すが
記憶が混濁していて
アレックスが逮捕されたことも覚えていない。
次にショックを受けると命に関わる
と医師に告げられたアレックスは
東ドイツが崩壊したことを隠そうと
奮闘することになるのだが……
というお話です。
自分は公開当時
こういう映画あることに
気づきませんでしたが
もう、この設定を聞いただけで
観たくなるでしょ。
おまけに音楽が
『アメリ』のヤン・ティルセンですからね。
ベルリンの壁崩壊後
ケーブルテレビの販売員
という仕事に就いたアレックスは
映画監督をめざす同僚の協力を得て
母親が観るニュース画像を作ります。
こういう設定は
映画や映像を作るという行為に対する
一種のパロディになっていて
その意味ではこれは
映画についての映画
メタ映画という性格も持っています。
実際の映画の方でも
CGを駆使して
現実にはあり得ない映像を
そうとは悟らせずに観客に提供していて
そこらへんは特典映像でもふれられていますが
なかなか興味深いですね。
非常に印象的だったある場面が
CGだと知った時は
驚きでした。
アレックスを演じるダニエル・ブリュールは
いかにものイケメンという感じですが
(いわゆるソース顔で[古い!w]
ちょっとくどい感じもしますけどね)
恋人のロシア人看護師ララを演じる
チュルパン・ハマートヴァは
誰もが認める美人という感じではないんだけど
アレックスと一緒に
廃墟となったアパートに行った時の
歩き方なんかに
可愛らしさを感じました。
あと、アレックスの母親
クリスティアーネを演じる
カトリーン・ザースが
御年なりの綺麗な方でした。
こういうお母さんなら
今回のような話で
絵になるというか。
あと、
演じている役者の名前は分かりませんが
アレックスの姉の
少女時代が可愛かったです。
そうそう
これまた役者の名前は分かりませんが
アレックスの姉が生んだ娘
アレックスからすれば姪っ子の
乳幼児の演技がすごい!
最後の方でララが
クリスティアーネに
壁が崩壊したのだと
話しているようなカットが
挿入されていましたが
その後クリスティアーネは
それを自覚して騙され続けたのか
結局知らないまま死んでいったのか
完成した映画では曖昧になっています。
特典映像として収録されている
未公開シーンには
結局気づかなかったと
思わせるようなカットが
収められていますが
どうなんだろうなあ。
そこは知ってて
騙されたふりをしていた
という方が
個人的には好みですが。
映画はアレックスの視点で終始しますので
アレックス自身は
最後まで母を騙し切ったと思って
満足しているわけですけど。
アレックス的には
反体制デモに参加したせいで
母親をこういう状態にしたという
負い目があるはずで
それと同時に
アレックス自身も実は
東独崩壊が急激だっただけに
受け入れられなくて
母親を騙すのは
自分が受け入れるための儀式
通過儀礼のようなものだったのではないか
とも思ったりもしました。
特典映像には
「ヤン・ティルセンの音楽の世界」
というトラックがあって
ティルセンが映画音楽観を語る映像や
録音風景などが観られます。
ティルセン・ファンは必見か、と。
もっとも、
個人的な感想としては
音楽的には、というか、音色的には
『アメリ』の方が
好みなんですけどね。
映画自体は
ユーモアとペーソスというか
涙と笑いのブレンドが絶妙で
奇蹟のような出来栄えの作品だと思います。
ベルリン国際映画賞ほか
多くの賞を受けているのも
納得の秀作ですね。
ティルセンつながりで観られたこと
自分にとっては幸いでした。
ひとつの映画との
こういう出会い方があっても
いいでしょう。
