9月3日(木)
今回は25:05から
フジテレビのノイタミナ枠で放送された
『乱歩奇譚 Game of Laplace』
第九話「恐ろしき錯誤」
ライブで観ました。
以下、ストーリーにふれますので
未見の方はご注意ください。
Aパートでは
ナミコシの作ったプログラムを解析して
二十面相事件を収束に向かわせようとする
アケチの試みが描かれます。
それを助けるのがコバヤシの一言で
このコバヤシの言葉は
量子力学における観察者問題を連想させました。
ただ、番組タイトルの副題に
「ラプラス」とあるので
本作品で採用されているのは
古典物理学における概念かと思われます。
量子力学的世界観と
ラプラスの悪魔的な概念とは
両立しないと思うんですが
そこらへんの分からなさ悩ましさが
そのまま今回のエピソードに
現われているような気がします。
もっとも
分からなくて悩まされているのは
自分だけなのかもしれませんが……。
暗黒星プログラムに
アケチの関与というファクターを
与えることによって
すべてが予測可能な世界が
立ち現われたはずでしたが
Bパートでは
二十面相の後継者を名乗る犯人を
指摘したにもかかわらず
(これはちょっと意外でした。
半ばレギュラーと化しているキャラを
こう消費するとは思わなかった)
なぜかアケチは足許をすくわれてしまう。
その
なぜアケチは足許をすくわれたのか
というあたりが
次回以降、納得できるように
説明されていくのかどうか。
そうしたストーリーとは別に
今回、ちょっと切なかったのは
ハシバがコバヤシにとって
実体としての人間でなくなった
(影に見えるようになってしまった)
瞬間の映像でした。
常識的なことばかり言っていたので
しょうがないといえば
しょうがないのですが
あれはコバヤシにとって
切ない瞬間だったんだろうなあ
という感じもされる表情でした。
コバヤシのキャラから考えると
そんなものか、と
思うだけかもしれませんけど。
にしても今回のエピソード
どこが「恐ろしき錯誤」を
ふまえているのかなあ。
アケチの錯誤、
陥っていた盲点を
指すんでしょうか。
誰の周りにも二十面相がいる
というあたりは
だれもがストレスを抱え
悪を弾劾したいと思っている
(誰の心にも悪の芽はある)
ということをいいたいのでしょうけど
『猟奇の果』や『超人ニコラ』を
連想させたりもしたり。
その意味では
今回のエピソード
わりと乱歩作品の空気を
掴んでいるようでもあったり。
(トリクルダウンの破綻という
冒頭のニュース映像も含めて)
ムナカタというのは
『悪魔の紋章』から
借りてきた名前でしょう。
そのムナカタのパーティー会場で
コバヤシの肩に手をかけた人間が
誰なのかも
気になるところで
次回も楽しみです。

今回は25:05から
フジテレビのノイタミナ枠で放送された
『乱歩奇譚 Game of Laplace』
第九話「恐ろしき錯誤」
ライブで観ました。
以下、ストーリーにふれますので
未見の方はご注意ください。
Aパートでは
ナミコシの作ったプログラムを解析して
二十面相事件を収束に向かわせようとする
アケチの試みが描かれます。
それを助けるのがコバヤシの一言で
このコバヤシの言葉は
量子力学における観察者問題を連想させました。
ただ、番組タイトルの副題に
「ラプラス」とあるので
本作品で採用されているのは
古典物理学における概念かと思われます。
量子力学的世界観と
ラプラスの悪魔的な概念とは
両立しないと思うんですが
そこらへんの分からなさ悩ましさが
そのまま今回のエピソードに
現われているような気がします。
もっとも
分からなくて悩まされているのは
自分だけなのかもしれませんが……。
暗黒星プログラムに
アケチの関与というファクターを
与えることによって
すべてが予測可能な世界が
立ち現われたはずでしたが
Bパートでは
二十面相の後継者を名乗る犯人を
指摘したにもかかわらず
(これはちょっと意外でした。
半ばレギュラーと化しているキャラを
こう消費するとは思わなかった)
なぜかアケチは足許をすくわれてしまう。
その
なぜアケチは足許をすくわれたのか
というあたりが
次回以降、納得できるように
説明されていくのかどうか。
そうしたストーリーとは別に
今回、ちょっと切なかったのは
ハシバがコバヤシにとって
実体としての人間でなくなった
(影に見えるようになってしまった)
瞬間の映像でした。
常識的なことばかり言っていたので
しょうがないといえば
しょうがないのですが
あれはコバヤシにとって
切ない瞬間だったんだろうなあ
という感じもされる表情でした。
コバヤシのキャラから考えると
そんなものか、と
思うだけかもしれませんけど。
にしても今回のエピソード
どこが「恐ろしき錯誤」を
ふまえているのかなあ。
アケチの錯誤、
陥っていた盲点を
指すんでしょうか。
誰の周りにも二十面相がいる
というあたりは
だれもがストレスを抱え
悪を弾劾したいと思っている
(誰の心にも悪の芽はある)
ということをいいたいのでしょうけど
『猟奇の果』や『超人ニコラ』を
連想させたりもしたり。
その意味では
今回のエピソード
わりと乱歩作品の空気を
掴んでいるようでもあったり。
(トリクルダウンの破綻という
冒頭のニュース映像も含めて)
ムナカタというのは
『悪魔の紋章』から
借りてきた名前でしょう。
そのムナカタのパーティー会場で
コバヤシの肩に手をかけた人間が
誰なのかも
気になるところで
次回も楽しみです。
