7月16日(木)
フジテレビのノイタミナ枠で
今回は25:05から放送された
『乱歩奇譚 Game of Laplace』
第3話「影男」を
ライブで観ました。
以下、物語の内容にふれます。
未見の方は御注意ください。
いちおう、『影男』を
原案としているようですが
似ても似つかないキャラクターというか
まるで怪人二十面相のような
変装の名人で
しかも少女好き。
ふだんは紙袋をかぶっているという
訳の分からない設定でした。
だから面白くなかったかといえば
そうでもなく
「人間椅子」よりも楽しめました。
影男のキャラクターボイスが
子安武人だというのが
また何ともすごいと思いますけど
ひょろっとしていて軟弱で
真犯人に立ち向かっても
まったくかなわず
ぼろぼろにされるシーンは
すごいと言うか痛ましいと言うか。
警官に化けた影男(のシルエット)が
涙を流しながら立ち去るカットは
良かったです。
今回はコバヤシ少年が
女装して囮になるという展開で
それに付き合わされたハシバが
どぎまぎするという展開が
面白かったです。
コバヤシ少年は
見た目、完全に女の子ですね(苦笑)
少女をさらってきて
娘になるのを拒んだから殺した
という真犯人ワタヌキは
『盲獣』の映画版を連想させますが
これは偶然かな。
最後にカガミ警視が
「ワタヌキは以前にも
未成年の少女に対して
事件を起こしているんだ。
その時は精神鑑定で
無罪釈放になってね」
と発言し
それを聞いたハシバが
「再犯者だったんですか」
と言うシーンがありました。
ここに含意されているイデオロギーは
明らかで露骨なもので
『怪奇大作戦』の欠番エピソード
「狂鬼人間」なみの
問題含みの発言だと思いますけど
「狂鬼人間」のように
露骨なメッセージではないあたり
言質を取られないようにしているようで
(でも、みんなそう思ってるよね
と合図を送っているようで)
ちょっとイヤな感じでした。
「人間椅子」の時の
少年犯罪についての
ニュース報道のときにも感じましたが
露骨ではないけど匂わす
という表現のしかたが
何となくイヤです。
言質を取られると放送すらできない
という戦略なのだとは
思うのですが
それを楯にとって
偏った視点から好きなことを言う
というあたりに
表現としての安易さが感じられて
鼻についてしまうのかもしれません。

フジテレビのノイタミナ枠で
今回は25:05から放送された
『乱歩奇譚 Game of Laplace』
第3話「影男」を
ライブで観ました。
以下、物語の内容にふれます。
未見の方は御注意ください。
いちおう、『影男』を
原案としているようですが
似ても似つかないキャラクターというか
まるで怪人二十面相のような
変装の名人で
しかも少女好き。
ふだんは紙袋をかぶっているという
訳の分からない設定でした。
だから面白くなかったかといえば
そうでもなく
「人間椅子」よりも楽しめました。
影男のキャラクターボイスが
子安武人だというのが
また何ともすごいと思いますけど
ひょろっとしていて軟弱で
真犯人に立ち向かっても
まったくかなわず
ぼろぼろにされるシーンは
すごいと言うか痛ましいと言うか。
警官に化けた影男(のシルエット)が
涙を流しながら立ち去るカットは
良かったです。
今回はコバヤシ少年が
女装して囮になるという展開で
それに付き合わされたハシバが
どぎまぎするという展開が
面白かったです。
コバヤシ少年は
見た目、完全に女の子ですね(苦笑)
少女をさらってきて
娘になるのを拒んだから殺した
という真犯人ワタヌキは
『盲獣』の映画版を連想させますが
これは偶然かな。
最後にカガミ警視が
「ワタヌキは以前にも
未成年の少女に対して
事件を起こしているんだ。
その時は精神鑑定で
無罪釈放になってね」
と発言し
それを聞いたハシバが
「再犯者だったんですか」
と言うシーンがありました。
ここに含意されているイデオロギーは
明らかで露骨なもので
『怪奇大作戦』の欠番エピソード
「狂鬼人間」なみの
問題含みの発言だと思いますけど
「狂鬼人間」のように
露骨なメッセージではないあたり
言質を取られないようにしているようで
(でも、みんなそう思ってるよね
と合図を送っているようで)
ちょっとイヤな感じでした。
「人間椅子」の時の
少年犯罪についての
ニュース報道のときにも感じましたが
露骨ではないけど匂わす
という表現のしかたが
何となくイヤです。
言質を取られると放送すらできない
という戦略なのだとは
思うのですが
それを楯にとって
偏った視点から好きなことを言う
というあたりに
表現としての安易さが感じられて
鼻についてしまうのかもしれません。
