
(Sony Music Japan International
SICP-3683~4、2012.11.7)
2CELLOS のセカンド・アルバム。
先に紹介した『2CELLOS』同様
初回盤が売切だったので
Amazon で中古のを買いました。
こういうのは
買えるときに買っとかないと
と思ったわけです。
セカンドアルバムは
ファーストとは違って
コラボレーション曲がメイン。
「ロック界のレジェンド」
(と、オビ裏に書いてある)
ボブ・エズリンがプロデューサーとなり
エルトン.ジョンやら
ナヤ・リヴェラやらが
ヴォーカルで参加し
ピアニストのラン・ラン(郎朗)やら
ギタリストのスティーヴ・ヴァイやらが
それぞれの楽器で参加しています。
全15曲収録中のうち
2曲が日本盤のボーナス・トラック。
(ただしライナーでは
ボーナス・トラックが
3曲となっていますけど【 ̄▽ ̄】)
個人的には
2台のチェロで演奏するから
面白かったのに
と思うので
本盤の方向性は
どうかなあと思いますけどね。
たとえば「地獄のハイウェイ」
(原曲のアーティストはAC/DC)は
スティーヴ・ヴァイのエレギと
誰かのドラムスが加わってますが
エレギとチェロ
どちらがメインでどちらがベースなのか
CDで聴いていても分からない。
チェロでやる意味があるのか
と思ってしまうわけです。
ラン・ランとのコラボ
「バン・バン」(原曲はシェール)は
ピアノ三重奏曲みたいだし
「ベネディクトス」
(原曲はカール・ジェンキンズ)は
バックにオーケストラが加わっているので
2つのチェロのための協奏曲に
なってしまっている。
ヴォーカルとのコラボは
ヴォーカルのための伴奏と
化している気もするし。
ヴォーカルで良かったのは
ズッケロとのコラボ
「イル・リブロ・デル・アモーレ」
(原曲はマグネティック・フィールズの
「ブック・オブ・ラヴ」)
くらいかなあ。
というわけで
1枚目のアルバムを彷彿させる
「テクニカル・ディフィカルティーズ」
(原曲は RACER X)
「ヴードゥー・ピープル」
(原曲はザ・プロディジー)
なんかが、本盤の中では
お気に入りの曲となります。
あと、2人のオリジナル曲として
「オリエント・エクスプレス」というのが
収録されています。
聴いていると
多重録音じゃないかと
思わせるところもあり
曲の出来映えとは別に
2CELLOS でやる意味があるのかと
やっぱり思ってしまいましたね。
初回限定盤のDVDには
本盤のメイキングやインタビュー、
「スーパーマッシヴ・ブラック・ホール」
(原曲のアーティストはミューズ)の
ミュージックビデオ
(ヴォーカルはナヤ・リヴェラ)や
ライブ映像などが収められています。
『2CELLOS』の頃に比べると
二人とも垢抜けちゃった感じで
(特にステファンの方が)
ステージに並ぶと
どっちがどっちか分からない。
なるほど売れるということは
こういうことかと
しみじみ思ったことでした。
収録されているライブ映像を観て
びっくりしたのは
二人が演奏しているのが
エレクトリック・チェロだったこと。
よくよく見たら
ジャケットで手にしているのも
エレクトリック・チェロですね。
オビ裏の写真は
下に掲げた通り
普通のチェロなんですけど。

二人のエレクトリック・チェロは
ヤマハの楽器らしいので
ヤマハの商標に従って
「サイレントチェロ」と
いうべきかもしれませんが。
サイレントチェロだと
胴を叩く奏法は無理なのでは
と思うのですが
ネックを叩いて
それらしい効果を出してました。
でも、普通のチェロが
よくいわれる通り
女体をイメージさせるのだとしたら
サイレントチェロは
骸骨で演奏しているようなもの
なのではないか知らん。
でも二人は合理主義者なのか
(はたまた商売人なのかw)
下に紹介するインタビューでも
ライブに最適だし
ヤマハのサイレントチェロは
普通のチェロの音に近い
というだけで
女体云々という点については
何も言ってませんけどね。
ライブには最適かも知れないけど
自分は保守的なせいか
何か釈然としないものを感じます。
弓は普通のチェロと同じなので
毛がほつれているのは
相変わらずなのですが(笑)
ちなみに、ヤマハのHPの
サイレントチェロのページに
2CELLOS のインタビューと
演奏を観ることができます。
これじゃあ、広告塔じゃん
と思いつつ
ついつい観てしまうんですけど(苦笑)
「I Play Yamaha」で
弾いている曲が何なのか
どこにも書いてないのは
不親切だと思いますが。
クラシックなのかなあ。
