先に『コンプリケーション』(2012)の
感想を書いた際
作中に出てくる赤い服の少女が
フェデリコ・フェリーニが撮った
『世にも怪奇な物語』(1967)の
第3話「悪魔の首飾り」に出てくる
白い鞠の少女を連想させると書きましたが
その映像が収められているDVDがこちら。

(発売元:ニューライン
発売代理:パノラマ・コミュニケーションズ
販売:アミューズソフトエンタテインメント
ASBY-2763、2004.12.24/2006.6.23)
発売日は Amazon のデータに拠りましたが
ニューライン版が再発されているとは
知りませんでした。
買ったときは、シュリンクに
以下のようなシールが貼ってありました。

「特にフェリーニの『悪魔の首飾り』は
我々ホラー作家にとっての
バイブル的存在だ」という
鶴田法男監督の言葉が引かれています。
後にHDニューマスター版が
2010年にエスピーオーというところから
発売されたようで
現在ではそれが入手可能のようです。
エスピーオー版は
「欧洲女優コレクション」の第2弾だそうで
第2話「影を殺した男」に出演する
ブリジッド・バルドーに
焦点が当てられているようですね。
『世にも怪奇な物語』は
エドガー・アラン・ポオの短編を原作とする
オムニバス・ホラー映画です。
フランスとイタリアの共同製作で
両国の映画人が分担しており
ここで取り上げる第3話は
イタリアのフェデリコ・フェリーニ監督が
メガホンを取っています。
原作は「悪魔に首を賭けるな」で
脚本は、フェリーニと
『サスペリア PART2』(1975)を書いた
ベルナルディーノ・ザッポーニによる
共同執筆です。
この映画、子どもの頃に
テレビの深夜劇場で観た記憶があるのですが
DVDで観直してみると
記憶していたのと、ちょっと違う。
というより、何度も観ているうちに
ああ、こういう映像だったかと
何となく思い出してきましたが
(だからトラウマにはなってなかったようでw)
ぶっちゃけ、怖いというより
前衛映画のような印象で
子どもの頃に観ても
よく分らなかったろうと思います。
DVDで何十年ぶりかに
「悪魔の首飾り」を観て
いちばん、びっくりしたのは
自分が記憶していた
白い鞠の少女のイメージと
観直した映像から受けるイメージとでは
かなり違うことでした。
少女というより
ハイティーンか大人のような印象で
確かにラストのカタストロフィにおける
ダミットが遠目で見た少女は
少女に見えますけど
アップになると明らかに少女じゃない。
そのアップの白塗りの顔が
今観ると、かえって怖い気もしますけど
あまりにイメージと違うので
自分が観た映画は何だったんだろうと
いまだに不思議に思っている次第でして。
自分が覚えているのは
お城のようなところ(教会の鐘楼?)の
階段の踊り場に
少女が鞠を持って立っているカットで
その階段を鞠が転々と落ちていくんです。
「悪魔の首飾り」にも
鞠が転々とするシーンはありましたが
それは石造りの階段じゃなくて
空港のエスカレーターなんですね。
それに、エスカレーターを
落ちていくんじゃなくて
鞠が転々と上がっていくし……
ちなみに
ポオの「ウィリアム・ウィルソン」を原作とした
第2話「影を殺した男」(ルイ・マル監督)も
思ってたのとは微妙に違っていました。
記憶では
追いかけていた男の肩に
手をかけて振り替えさせると
自分と同じ顔だったので驚愕する
というシーンがあったように思うんですが
「影を殺した男」を観てみても
そんなシーンはない。
そのシーンもやっぱり
城の中だったように記憶しているんですが……
自分が記憶しているような映画が
あるのか、ないのか……
どなたか御存知だったら
御教示ください。
ところで、ポオの原作の方
今回初めて読んでみて
こういう話だったのかと、びっくり。
ホラーというよりユーモア小説
ちょっと洒落ていうなら「ほら話」
という感じでした。
もちろん白い毬の少女は出てこず
「悪魔にこの首を賭けてもいい」
と言っていた男が
報いを受ける話です。
映画ではその「悪魔に……」の台詞は
出てきませんが……。
原作は、創元推理文庫の
『ポオ小説全集3』に収録されているので
簡単に読めます。

(1974.6.28/1983.2.25. 17版)
『ポオ小説全集3』は
世界最初の探偵小説といわれる
「モルグ街の殺人」と
「マリー・ロジェの謎」が入っているので
ずいぶん前に買ってあったのですが
それ以外の小説には
まったく目を通していなかったという(苦笑)
そういうものだ。( ̄▽ ̄)

感想を書いた際
作中に出てくる赤い服の少女が
フェデリコ・フェリーニが撮った
『世にも怪奇な物語』(1967)の
第3話「悪魔の首飾り」に出てくる
白い鞠の少女を連想させると書きましたが
その映像が収められているDVDがこちら。

(発売元:ニューライン
発売代理:パノラマ・コミュニケーションズ
販売:アミューズソフトエンタテインメント
ASBY-2763、2004.12.24/2006.6.23)
発売日は Amazon のデータに拠りましたが
ニューライン版が再発されているとは
知りませんでした。
買ったときは、シュリンクに
以下のようなシールが貼ってありました。

「特にフェリーニの『悪魔の首飾り』は
我々ホラー作家にとっての
バイブル的存在だ」という
鶴田法男監督の言葉が引かれています。
後にHDニューマスター版が
2010年にエスピーオーというところから
発売されたようで
現在ではそれが入手可能のようです。
エスピーオー版は
「欧洲女優コレクション」の第2弾だそうで
第2話「影を殺した男」に出演する
ブリジッド・バルドーに
焦点が当てられているようですね。
『世にも怪奇な物語』は
エドガー・アラン・ポオの短編を原作とする
オムニバス・ホラー映画です。
フランスとイタリアの共同製作で
両国の映画人が分担しており
ここで取り上げる第3話は
イタリアのフェデリコ・フェリーニ監督が
メガホンを取っています。
原作は「悪魔に首を賭けるな」で
脚本は、フェリーニと
『サスペリア PART2』(1975)を書いた
ベルナルディーノ・ザッポーニによる
共同執筆です。
この映画、子どもの頃に
テレビの深夜劇場で観た記憶があるのですが
DVDで観直してみると
記憶していたのと、ちょっと違う。
というより、何度も観ているうちに
ああ、こういう映像だったかと
何となく思い出してきましたが
(だからトラウマにはなってなかったようでw)
ぶっちゃけ、怖いというより
前衛映画のような印象で
子どもの頃に観ても
よく分らなかったろうと思います。
DVDで何十年ぶりかに
「悪魔の首飾り」を観て
いちばん、びっくりしたのは
自分が記憶していた
白い鞠の少女のイメージと
観直した映像から受けるイメージとでは
かなり違うことでした。
少女というより
ハイティーンか大人のような印象で
確かにラストのカタストロフィにおける
ダミットが遠目で見た少女は
少女に見えますけど
アップになると明らかに少女じゃない。
そのアップの白塗りの顔が
今観ると、かえって怖い気もしますけど
あまりにイメージと違うので
自分が観た映画は何だったんだろうと
いまだに不思議に思っている次第でして。
自分が覚えているのは
お城のようなところ(教会の鐘楼?)の
階段の踊り場に
少女が鞠を持って立っているカットで
その階段を鞠が転々と落ちていくんです。
「悪魔の首飾り」にも
鞠が転々とするシーンはありましたが
それは石造りの階段じゃなくて
空港のエスカレーターなんですね。
それに、エスカレーターを
落ちていくんじゃなくて
鞠が転々と上がっていくし……
ちなみに
ポオの「ウィリアム・ウィルソン」を原作とした
第2話「影を殺した男」(ルイ・マル監督)も
思ってたのとは微妙に違っていました。
記憶では
追いかけていた男の肩に
手をかけて振り替えさせると
自分と同じ顔だったので驚愕する
というシーンがあったように思うんですが
「影を殺した男」を観てみても
そんなシーンはない。
そのシーンもやっぱり
城の中だったように記憶しているんですが……
自分が記憶しているような映画が
あるのか、ないのか……
どなたか御存知だったら
御教示ください。
ところで、ポオの原作の方
今回初めて読んでみて
こういう話だったのかと、びっくり。
ホラーというよりユーモア小説
ちょっと洒落ていうなら「ほら話」
という感じでした。
もちろん白い毬の少女は出てこず
「悪魔にこの首を賭けてもいい」
と言っていた男が
報いを受ける話です。
映画ではその「悪魔に……」の台詞は
出てきませんが……。
原作は、創元推理文庫の
『ポオ小説全集3』に収録されているので
簡単に読めます。

(1974.6.28/1983.2.25. 17版)
『ポオ小説全集3』は
世界最初の探偵小説といわれる
「モルグ街の殺人」と
「マリー・ロジェの謎」が入っているので
ずいぶん前に買ってあったのですが
それ以外の小説には
まったく目を通していなかったという(苦笑)
そういうものだ。( ̄▽ ̄)
