13日(土)は
アグネス・チャンの新刊記念
サイン会イベント
に参加した後
新宿に移動して
通称ゴジラ2014こと
『GODZILLA ゴジラ』を観てきました。

映画館は
東映特撮でお馴染み(?)の
新宿バルト9。

時間的に19:35からの
2D版しかやってなかったので
早目に行って席だけ確保して
食事してからカフェベローチェにて
上記イベントの
ブログ記事の下書きを打っておりました。


これだけは観逃すわけにはいかない
と思ってたんですが
今ごろというか
ようやく観た次第です。

良かったです。満足。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


以下、感想を書きます。

ゴジラがらみのストーリーは詳述せず
人間ドラマ側の感想が主となりますが
それでも
まっさらな状態で楽しみたい方は
ご注意ください。

というか、もうみんな観てるか。(^^ゞ

『GODZILLA ゴジラ』パンフ

自分の場合
事前の様々な情報などは
なるべく仕入れずに
映画を観るのが常です。

今回のゴジラも
YouTube にアップされていた予告編を
それも知人がブログに埋め込んだもので
観たくらいで
ほとんど白紙の状態で臨みました。

直前に、当方のブログに
いつもペタを残してらっしゃる方が
ご自身のブログで
人間ドラマシーンが多い
と書いていたのを読んだので
東宝の初代ゴジラの雰囲気を
再現しているのかなと
漠然と思っていたのですが
観てびっくり。

至極真っ当かつ正統的な怪獣映画でした。

何度ニヤニヤしたことか。
何度うひゃあと声をあげたくなったことか。

勘のいい人には
ネタ割りになるかも知れませんが
ちょっといえば
平成ガメラ映画を連想させました。


人間ドラマの方は
初代ゴジラのように
ゴジラとは直接的に関わらない
日常生活が淡々と描かれる
というシーンはなくて
怪獣の動きと人間ドラマとが
きれいにシンクロしている感じでしたね。

1999年に日本で起きた
原子力発電所の事故に端を発し
その事故で妻を失った技術者の息子が
2014年には爆弾処理専門の
軍人になっている。

その主人公が
逮捕された父親を引き取りに
日本に向かい
それをきっかけにして
最初から事件に絡んでいく。

日本から
アメリカのサンフランシスコにいる
家族の許へ帰る動線と
怪獣の移動する動線とが重なって
要所要所で怪獣に遭遇し
殲滅戦に関わることになる。

家族のいるホームへ戻ることが
そのまま冒険譚になっていて
父親の、家族を守れという言葉が
通奏低音になっていると考えれば
苦労の果てに家族との再会を描き
家族との絆を確認するという話
として観ることができるわけです。

ここらへんは、
いかにもアメリカ映画という感じ。

初代ゴジラはもとより
平成ガメラと比べても
アメリカ映画らしさが際立っていると
感じた次第です。

日本の特撮で
似た印象を受ける作品としては
『ウルトラマンネクサス』の前日譚
映画『ULTRAMAN』(2004)かなあ。

そういえば
崩壊するサンフランシスコの描写とかは
スケールが違うとはいえ
崩壊する新宿の描写を
彷彿させるものがありました。


あと、明らかに近年の原発事故を
意識しているような造りだったと思います。

アメリカでも原発事故は起きているし
台風などの災害には遭っているわけですが
今回の映画で
ハワイのワイキキを襲う津波のシーンは
東日本大震災の津波の映像を抜きにしては
考えられないような気がしました。

(そういえば、あのワイキキの浜辺で
 父親に危険を知らせた少女が
 あの後どうなったのか
 無事、助かったのか
 ひっじょーに気になります)

今回の映画に
ゴールデンゲート・ブリッジで
立ち往生するスクールバスが
黒人の運転手が機転を利かして
(と考えていいのかな?)
間一髪の聞きを逃れるシーンがあり
これなんかも、2005年に
ハリケーンのカトリーナが
ニューオーリンズを襲った時
スクールバスを運転して
避難民を脱出させた
黒人青年の話を思いだしました。

スクールバスの運転手が黒人
というのは
お約束のアイコンかも知れず
それはそれで興味深いのですけど
要するに、別にフクシマだけを想定して
絵を作ってるわけではないんでしょうけど
やっぱりフクシマなくしては出てこない
ヴィジュアルが多かったかなあ
という感じがするわけです。


人間ドラマに関するシーンでは
1999年のジャンジラ原子力発電所の
メルトダウン事故で
主人公の父親が妻を失うシーン、
特に防災扉越しのシーンが
非情に印象的でした。

あの時の妻を演じたのが
映画『存在の耐えられない軽さ』(1988)で
ダニエル・デイ・ルイス演じる
医師トマシュの愛人・テレーザを演じた
ジュリエット・ビノシュだと
パンフレットを読んで知って
おおっ! と思ったことでした。

たまたま『存軽』観てるから
ということもありますが
ビノシュは冒頭の
原発事故のシーンにしか出ないのに
存在感は抜群でした。


ちなみに監督はイギリス人だそうですが
その精神は日本の特撮人に
近しいものを感じます。

今回の起用のきっかけとなったという
『モンスターズ/地球外生命体』(2010)、
ちょっと観てみたくなりました。


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