もうずいぶん前のことになりますが
9月7日は、21:30から
新宿の映画館バルト9で行われた
映画『009ノ1
THE END OF THE BEGINNING』の
初日舞台挨拶に行ったということは
前にも書いた通りです。
その同じ日の、22:00から
NHKラジオのFMシアターで
日本放送作家協会主催
第41回 創作ラジオドラマ大賞の
奨励賞を授賞した
「八時五分の男」の放送が
ありました。
実はそちらに
奈央ちゃんがキャストとして
登場していたのですが
タイマーやら何やら
文明の利器がない当方は
涙を飲んで
舞台挨拶に行ったのでした。
が、まあ、そこはそれ
ヲ仲間さんが録音に成功しており
(♪ひとりじゃないって すてきなことね
by 天地真理 w)
そのデータが回ってきて
ようやく聴くことができました。
以下、その感想です。
主人公の田所響子は
青森から東京の短大に入学し
その後、大手ゼネコン会社に
正社員として就職したOL。
響子が務める
総務部付け補助職員という地位は
その多くが結婚までの腰掛けで
三年務めると「地方巡業」と呼ばれる
地方の現場に回される部署だったが
優秀な者は本社に採用される
可能性もあった。
ただ、響子自身は
夢を叶えるために
郷里から出てきたものの
単調な日常の繰り返しに
時として押しつぶされそうにもなる
毎日を過ごしていた。
そんなある日、響子に
イケメン社員・町田から
プレゼン資料を作成する仕事を
頼まれて
イケメン君と急接近!
な気分になるのだが……
というお話です。
タイトルの
「八時五分の男」というのは
響子が毎朝、通勤途上で
計ったように
同じ時間に見かける
見知らぬ男のことです。
別にその男と関係を持つわけでも
会話を交わすわけでもないのですが
いつも同じ時間に見かける彼が
だんだんとサラリーマンらしくなり
女の子を連れて歩いているのを見て
いつのまにか親近感を持ち
エールを送るような存在に
なっていた、という設定です。
最後までその
八時五分の男との接点は
ないままに終わるのですが
その彼を見ていて
最終的には
自分も頑張ろうと思う
というあたりは
接点のない人間関係をベースに
退屈な日常を生きる力を得るという
いかにもな、といえば
いかにもなお話であります。
その八時五分の男との
接触のない関わり以外の物語は
よくある話という感じもされ
そこが、奨励賞にとどまった理由かな
と思わせたりしなくもなかったり。
奈央ちゃんの役は
主人公・田所響子の
先輩社員・児玉です。
(役名表記は異なるかも知れません)
関連企業の令嬢で
総務部付け補助職員だが
結婚までの腰掛け社員、という設定。
響子が、イケメン社員・町田の
プレゼン用の資料作成
(エクセルかな? w)を
任されたのに嫉妬して
意地悪をするという役です(苦笑)
最初、声を聴いた時は
これ、奈央ちゃん?
とか思いながら聴いてました。
(ちょっと低音だったし)
町田さんへの作り声で分かった(苦笑)
奈央ちゃんも、いつのまにか
こういう立ち位置かあ
と感慨深かったり。
よくよく設定を考えてみれば
系列会社社長のお嬢様の役であり
にもかかわらず余裕がないというか
だから素直だというべきか
そこらへんの性格が
演技のキモなのかも知れません。
ちょっかい出すとか
泥棒猫とかいう単語を使って
響子にお婆ちゃん呼ばわりされる
というのは、伏線でもありますが
ちょっと笑っちゃいました。
お婆ちゃんの使う言葉なんだ( ̄▽ ̄)
これが伏線だと後で気づくと
児玉社員のお嬢ぶりと同時に
(男性目線での)可愛さが際立つ
ということになっております。
たぶん(笑)
もし録音されている方がいて
この感想に「?」と思った方が
いましたら
もう一度
聴いてみてくださいませ。
町田が、仕事のお礼に
響子を食事に誘った際に
響子に対して
「まさか、蛤のように
口が堅いって、
言うんじゃないだろうね」
という町田に対して
おじさんみたいな台詞を言いますね
と響子が応じた時点で
伏線だと気づくかと思います。
町田に振られるような状況の後で
幼なじみの健太から
電話がかかってくるのは
やや、作りすぎな展開が気になるし
田舎から上京してきて
東京で頑張るという設定も
ありがちで(NHK好みで【苦笑】)
どうかと思うし
伏線を丁寧に張ったりしてるけど
上にも書いた通り
全体的に
少女まんがかレディースコミックに
よくある話
という印象なのですが
そこらへんが奨励賞なのでしょう。
健太の響子に対する想い
夢を見つけにいく響子を止められない
でも戻ってきて欲しいと思ってた
という想いは
たいへんよく分かりますけど
よくあるよね、というか
この御時世、いささか古いのでは
と思わないでもない。
別のいい方をすれば
男のロマンティズムですね。
それに浸っていると
いじわるないい方が
できなくもない(^^ゞ
でもまあ、自分にもありますよ
その手のロマンティズム(苦笑)
ちなみに、
なぜ今頃言うのかと
響子が泣くシーンがありますが
健太が独身のままだと
響子の逃げ道があることになるから
響子は甘えちゃうよね、やっぱ
とか思っちゃったり。
あと、
響子が求める「夢」の中味が
漠然としています。
イケメンと結婚して
毎日、面白楽しく暮らすこと
なのかしらん(笑)
毎日決まったような生活の大切さや、
それを繰り返すことが
すごいことなんだ
ということを
テーマとするような話だったら
良かったのに
とか思わずにはいられないです。
そう考えながら
こういうラジオ・ドラマを楽しむって
要するに声優さんの演技を楽しむ
ってことなのかなあ
とか思ったりもしたり。
その意味では面白かったです。
奈央ちゃんも
こういう声出せるんだ(出すんだ)
とかね(苦笑)
主役の前田亜希や
友人役の吉野実紗も良かったよ。
総務部のお局様役の常石梨乃も
検索してみたら
作中で言われている通り
美人な方でした。
声からは
想像もつきませんでしたけど(^^ゞ
参考までに
出演者と役名
およびスタッフを
以下にあげておきます。
役名と方言指導のスタッフ名は
オーディオドラマのHPの方にも
あがってなかったので。
【出演者】
前田亜季:田所響子
石田法嗣:健太(響子の幼なじみ)
大場泰正:町田(先輩社員。イケメン)
長澤奈央:児玉(先輩社員)
吉野実紗:安子(響子の同期社員)
常石梨乃:松本(上司。総務のお局)
祖父江進:川上部長(上司)
片山景介:店員(八百屋とか、いろいろw)
【作】植田寛
【音楽】谷川賢作
【演奏】
壷井彰久(Vn)
鬼怒無月(Gt)
谷川賢作(Pf)
吉見征樹(Tabla)
【スタッフ】
演出:木村明広
技術:大塚茂夫
音響効果:島津楽貴
青森ことば指導:相沢けい子

9月7日は、21:30から
新宿の映画館バルト9で行われた
映画『009ノ1
THE END OF THE BEGINNING』の
初日舞台挨拶に行ったということは
前にも書いた通りです。
その同じ日の、22:00から
NHKラジオのFMシアターで
日本放送作家協会主催
第41回 創作ラジオドラマ大賞の
奨励賞を授賞した
「八時五分の男」の放送が
ありました。
実はそちらに
奈央ちゃんがキャストとして
登場していたのですが
タイマーやら何やら
文明の利器がない当方は
涙を飲んで
舞台挨拶に行ったのでした。
が、まあ、そこはそれ
ヲ仲間さんが録音に成功しており
(♪ひとりじゃないって すてきなことね
by 天地真理 w)
そのデータが回ってきて
ようやく聴くことができました。
以下、その感想です。
主人公の田所響子は
青森から東京の短大に入学し
その後、大手ゼネコン会社に
正社員として就職したOL。
響子が務める
総務部付け補助職員という地位は
その多くが結婚までの腰掛けで
三年務めると「地方巡業」と呼ばれる
地方の現場に回される部署だったが
優秀な者は本社に採用される
可能性もあった。
ただ、響子自身は
夢を叶えるために
郷里から出てきたものの
単調な日常の繰り返しに
時として押しつぶされそうにもなる
毎日を過ごしていた。
そんなある日、響子に
イケメン社員・町田から
プレゼン資料を作成する仕事を
頼まれて
イケメン君と急接近!
な気分になるのだが……
というお話です。
タイトルの
「八時五分の男」というのは
響子が毎朝、通勤途上で
計ったように
同じ時間に見かける
見知らぬ男のことです。
別にその男と関係を持つわけでも
会話を交わすわけでもないのですが
いつも同じ時間に見かける彼が
だんだんとサラリーマンらしくなり
女の子を連れて歩いているのを見て
いつのまにか親近感を持ち
エールを送るような存在に
なっていた、という設定です。
最後までその
八時五分の男との接点は
ないままに終わるのですが
その彼を見ていて
最終的には
自分も頑張ろうと思う
というあたりは
接点のない人間関係をベースに
退屈な日常を生きる力を得るという
いかにもな、といえば
いかにもなお話であります。
その八時五分の男との
接触のない関わり以外の物語は
よくある話という感じもされ
そこが、奨励賞にとどまった理由かな
と思わせたりしなくもなかったり。
奈央ちゃんの役は
主人公・田所響子の
先輩社員・児玉です。
(役名表記は異なるかも知れません)
関連企業の令嬢で
総務部付け補助職員だが
結婚までの腰掛け社員、という設定。
響子が、イケメン社員・町田の
プレゼン用の資料作成
(エクセルかな? w)を
任されたのに嫉妬して
意地悪をするという役です(苦笑)
最初、声を聴いた時は
これ、奈央ちゃん?
とか思いながら聴いてました。
(ちょっと低音だったし)
町田さんへの作り声で分かった(苦笑)
奈央ちゃんも、いつのまにか
こういう立ち位置かあ
と感慨深かったり。
よくよく設定を考えてみれば
系列会社社長のお嬢様の役であり
にもかかわらず余裕がないというか
だから素直だというべきか
そこらへんの性格が
演技のキモなのかも知れません。
ちょっかい出すとか
泥棒猫とかいう単語を使って
響子にお婆ちゃん呼ばわりされる
というのは、伏線でもありますが
ちょっと笑っちゃいました。
お婆ちゃんの使う言葉なんだ( ̄▽ ̄)
これが伏線だと後で気づくと
児玉社員のお嬢ぶりと同時に
(男性目線での)可愛さが際立つ
ということになっております。
たぶん(笑)
もし録音されている方がいて
この感想に「?」と思った方が
いましたら
もう一度
聴いてみてくださいませ。
町田が、仕事のお礼に
響子を食事に誘った際に
響子に対して
「まさか、蛤のように
口が堅いって、
言うんじゃないだろうね」
という町田に対して
おじさんみたいな台詞を言いますね
と響子が応じた時点で
伏線だと気づくかと思います。
町田に振られるような状況の後で
幼なじみの健太から
電話がかかってくるのは
やや、作りすぎな展開が気になるし
田舎から上京してきて
東京で頑張るという設定も
ありがちで(NHK好みで【苦笑】)
どうかと思うし
伏線を丁寧に張ったりしてるけど
上にも書いた通り
全体的に
少女まんがかレディースコミックに
よくある話
という印象なのですが
そこらへんが奨励賞なのでしょう。
健太の響子に対する想い
夢を見つけにいく響子を止められない
でも戻ってきて欲しいと思ってた
という想いは
たいへんよく分かりますけど
よくあるよね、というか
この御時世、いささか古いのでは
と思わないでもない。
別のいい方をすれば
男のロマンティズムですね。
それに浸っていると
いじわるないい方が
できなくもない(^^ゞ
でもまあ、自分にもありますよ
その手のロマンティズム(苦笑)
ちなみに、
なぜ今頃言うのかと
響子が泣くシーンがありますが
健太が独身のままだと
響子の逃げ道があることになるから
響子は甘えちゃうよね、やっぱ
とか思っちゃったり。
あと、
響子が求める「夢」の中味が
漠然としています。
イケメンと結婚して
毎日、面白楽しく暮らすこと
なのかしらん(笑)
毎日決まったような生活の大切さや、
それを繰り返すことが
すごいことなんだ
ということを
テーマとするような話だったら
良かったのに
とか思わずにはいられないです。
そう考えながら
こういうラジオ・ドラマを楽しむって
要するに声優さんの演技を楽しむ
ってことなのかなあ
とか思ったりもしたり。
その意味では面白かったです。
奈央ちゃんも
こういう声出せるんだ(出すんだ)
とかね(苦笑)
主役の前田亜希や
友人役の吉野実紗も良かったよ。
総務部のお局様役の常石梨乃も
検索してみたら
作中で言われている通り
美人な方でした。
声からは
想像もつきませんでしたけど(^^ゞ
参考までに
出演者と役名
およびスタッフを
以下にあげておきます。
役名と方言指導のスタッフ名は
オーディオドラマのHPの方にも
あがってなかったので。
【出演者】
前田亜季:田所響子
石田法嗣:健太(響子の幼なじみ)
大場泰正:町田(先輩社員。イケメン)
長澤奈央:児玉(先輩社員)
吉野実紗:安子(響子の同期社員)
常石梨乃:松本(上司。総務のお局)
祖父江進:川上部長(上司)
片山景介:店員(八百屋とか、いろいろw)
【作】植田寛
【音楽】谷川賢作
【演奏】
壷井彰久(Vn)
鬼怒無月(Gt)
谷川賢作(Pf)
吉見征樹(Tabla)
【スタッフ】
演出:木村明広
技術:大塚茂夫
音響効果:島津楽貴
青森ことば指導:相沢けい子
