ちょっと必要があって
東宝映画の『妖星ゴラス』を観ました。

以下、ちょっと内容にふれた感想です。


ソフトはディアゴスティーニから出ていた
『東宝特撮映画DVDコレクション』第19号
(2010年7月6日発行)の付録版です。

$圏外の日乘-『妖星ゴラス』ディアゴスティーニ版

映画が公開されたのは、
自分が生まれた同じ年の
自分が生まれる前、
1962年の3月21日で
当然リアルタイムでは
観ていない、観られないわけですが
なぜかこれまでリバイバル上映などで
観る機会がないままに過ごしてきた作品です。

セイウチに似た怪獣マグマが出てくるとか
妖星ゴラスを避けるために
地球そのものを動かす話だということは
さまざまな資料本を読んで
知ってはいたのですけどね。

3年前に買っておきながら
今回初めて観たのかい!
というツッコミは措いといてf^_^;
ともかく、今回初めて観て、びっくり。
間然とするところのない傑作でした。


まず、いいなあという感じでウケたのは
妖星ゴラス調査が延期となったと思った
宇宙船・鳳号の若い乗組員たちが
宇宙省へと文句を言いに行く
ヘリコプターの中で
さわやかに歌を歌う場面。

そういえば昔の映画は
何かといえば歌声喫茶のように
歌を歌う場面があったよなあ
とか思って観ているうちに
懐かしくも嬉しくなっちゃいました(笑)

あと、妖星ゴラスを回避するために
南極にジェット・パイプ群を建設するのですが
そのシーンの見事さ。
細かい鉄骨が足場を成している様子が
見事に再現されていて
まるでドキュメンタリー映画を観ているようです。

そしてゴラス対策のために
宇宙船を飛ばすことに難色を示す
法務大臣と総理とのやりとり。
この法相の発想や言葉が
いかにもという感じで実にリアル。

ゴラスが接近した際の
大洪水のシーンも迫力があったし
とにかく、見事なくらい
きちんとSF映画しているのには
(といえるほど
 SF映画を観ていませんけど)
感心させられた次第です。

冒頭いきなり
水野久美と白川由美が
夜の湖で泳ごうと服を脱ぎかけるのも
うふふな感じでいいですね(*^.^*)


ただ今、期間限定プライス版が
発売中されているようなので
これはおススメしてもいいでしょう。

レンタルでもいいけど
手許に置いておきたい秀作だと思います。