$圏外の日乘-宍戸留美『女』
(sundaliru/Majix SNDL-0002、2012.5.9)

以前、
『CHERBOURG → BRIGHTON』の
感想を書いたとき
『おジャ魔女どれみ』から
『ルパン三世』の世界になった
と書きましたけど
こちらもそういう感じの1枚。

あえて付け足すなら
『ルパン三世』のエンディングみたい。

サンドラ・ホーン(サンディー)が歌う
「抱いて、ルパン」とか
「ラヴ・スコール」みたいなやつね。

「星空ハイネス」なんか
特にそんな印象かなあ。


公式HPのプロフィール欄には
「70年代のニューミュージックの夜明けを
モチーフにしている」と
書いてありますけど。

そなの? ( ̄▽ ̄)


「愛のシェルター(Album Mix)」は

♪今夜もシェルターで愛しあおう
 誰もいない世界でふたりきり

というサビ(?)部分が好きです。

間奏部のフリューゲルホルンも、いいね。


「星空ハイネス」は
ウィスパー気味の
時々かすれる高音部のヴォイスがいい。


「TAWAGOTO(Album Mix)」は
気だるい感じの
高音を押さえ気味のヴォイス。

Aメロ・Bメロの
細かい音符を重ねるような歌い方が印象的。

♪私は所詮女だからあなたにほめてほしいの

というサビの歌詞が好きです。


「セクシィ」は
ボサノヴァ風のリズム(?)が印象的で
「セクシィ」と歌う時の
ウィスパーヴォイスがいいですね。

まさにセクシィ(〃∇〃)

フルートとアコギ、パーカスだけという
簡素なアレンジも本アルバムの中では印象的。


5曲目の「昼下がりのうた」以下は
『おジャ魔女どれみ』の
瀬川おんぷちゃんの声質そのもの
という印象の曲が続きます。


「昼下がりのうた」は
特に「♪昼下がりの」から始まる
サビ(?)の部分に
そういう印象を受けるんですが。

「♪下北を離れて」の「下北」って
下北沢だろうな、たぶん(笑)

今週の火曜日(29日)には
久しぶりに下北沢で歌うようですが( ´ー`)


「最後の電話」は
ちょっと大人っぽくなった
おんぷちゃんの声質そのもの
ってとこかな(苦笑)


「ハマナスの記憶」は
ハワイアンみたいな印象を受ける
ウクレレの伴奏が印象的な一曲です。

SEで波音や鳥の鳴き声まで入ってて
ムード満点(笑)


「愛のシェルター」と「セクシィ」
「ハマナスの記憶」以外は、すべて
宍戸留美&鴫原浩平作詞・作曲。

ただし「ハマナスの記憶」は
宍戸留美が詞を書いてます。

全曲、おんぷちゃんであって
おんぷちゃんでない感じなんですけど
(しつこい【苦笑】)
ヴォイス自体の印象は
実は太田裕美に近い感じがしたりする(^ ^;ゞ

もはやアイドル時代のような
ぶっ飛んだ曲がないのが
寂しいような、いい感じなような……

でも、聴きごたえのある1枚でした。