
(秋田書店 AKITA TOP COMICS WIDE、2013.9.10)
コンビニ売りのコミックスで
『009ノ1』が出ていると
ヲ仲間から聞いていたのですが
最寄り駅近くのセブンイレブンで
先日ようやく見つけました。
総ページ数424ページで
10本のエピソードを収めた
アンソロジーです。
映画の原案となったと思われる
エピソードが収録されており
映画を観た人には楽しめるかもしれません。
初出年などのデータが
どこにも収録されていないので
発表順に収録されているのかどうかは
分かりませんが
「頭脳を探せ!」や「モンスターを捜せ!」など
最初の方に収められている作品の方が
ミステリ・テイストが強いのが興味深い。
「古城よりの招待状」なんて
アガサ・クリスティーの
『そして誰もいなくなった』の設定を
まんま、いただいてますしね。
(犯人の設定は違います)
SF度の高いものでは
「ドルフィン・ワールド」は平凡ですが
「パロディ」や「目覚め」は秀逸でした。
残りは
ムード・スリラー的なテイストのものですが
最後の「昨日の暦」は
最終話っぽいテイストの異色作でした。
ミステリ・テイストの強い初期作品(?)には
『サイボーグ009』の面々が
カメオ出演していて
ナイン・ワンことミレーヌの同僚
という扱いになっていることは知りませんで
ちょっとびっくりでした。
特に「古城への招待状」では
カメオ出演者の扱いに関して
驚きの展開を見せてくれます。
こうなると全エピソードを
読みたくなってきますな。
表紙に映画でミレーヌを演じた
岩佐真悠子が使われているのはいいとしても
実写版映画が公開される劇場を
「新宿バトル9」と
誤植しているのは惜しい(苦笑)
まあ、それでも
原作であるわけですし
関連商品のひとつとして
押さえておいていいかもしませんね。
