$圏外の日乘-『忘却の首と姫』1~2 カバー表
(白泉社/花とゆめCOMICS、
 第1巻、2013.1.25/第2巻、2013.7.25)

作者名は「そうつか・ろう」と訓みます。

また、上の写真だと
分かりにくいかもしれませんが
タイトルの「首」には
「しるし」とルビが付いています。


第2巻を店頭で見かけて
「こんな少女まんが見たことない!」
というオビの惹句に釣られて
表紙の絵に拒否感もなかったので
買いました。

というか、1巻から読もうと思って
近所の本屋で探してもなく
仕事先の近所にある
横浜のあおい書店や有鄰堂にもなくて
結局、新宿の紀伊國屋書店で見つけました。

平積みになっていて
上の方の本にはオビがなかったんですが
もしかしたらと思って
底のを見てみたら
付いてました( ̄▽ ̄)=3

病膏肓(苦笑)


ジャンルはファンタジーです。

王子だった頃
正妻の子どもにいじめられて
頭をオーロラの彼方に捨ててしまい
(それくらい魔力が強いということらしい)
それ以来首なしで生きてきた王様(160歳)が
3662回もお見合いをした果てに
ようやく迎えた妃が若干15歳の
小国の王女リリアでした。

そのリリアと首のない王様との
「癒しの新婚ファンタジー」。
(第2巻カバー裏の作品紹介文)

第1巻の、王子だった頃の王様が
首を捨ててしまったコマや
結婚式で誓いのキスが出来ないと
戸惑うリリアのカットを見て
まるでA・A・ミルン
その同時代のイギリス作家が書きそうな
ナンセンスな設定に
ハートキャッチされてしまいました。

それとまあ、ロリコン入ったリリア姫も
なかなか魅力的でございました。(^^ゞ


オーロラの彼方に捨てた王様の首は
第1話でリリアが見つけてきて
それ以来、大事な場面では
首を付けたりしています。

普段はリリアが首を管理している
というか、大事にしているという設定で
だから第2巻のカバーで
リリアが持っている茶色いものは
王様の首だったり(苦笑)


で、これは作者が
意図的にやっているのかもしれませんが
なぜか王様の眼が
描き込まれることはありません。

一回だけ、横顔のシーンで
閉じた眼が描き込まれましたが……。
(第7話。第2巻、pp.75-76)


第1巻は政略みたいなものも絡みますが
第2巻は、まさに
ほのぼの新婚ファンタジー。

どちらかといえば第2巻が好みかな(笑)

第1巻の最後で
王様のライバルらしき存在が
出てきましたので
政略ネタの話も含め
まだまだ続きそうですね。


なお、第1巻と第2巻を並べると
1月から7月の間に
花ゆめコミックスの装幀が変わったことが
よく分かります。

なんか、小学館のフラワーコミックスみたい。

シリーズ名のロゴも変わりましたし

$圏外の日乘-『忘却の首と姫』1~2 カバー背

カバー裏の感じも変わりました。

$圏外の日乘-『忘却の首と姫』1~2 カバー裏

創刊以来、初の
イメチェンではないかと思います。

何があったんでしょう。

本棚に並べると
昔からの愛読者なら
慣れるまでに違和感が
あるかもしれませんな。( ̄▽ ̄)