おつきあいのある『新青年』研究会が作成した
江戸川乱歩の作品に出てくる浅草を紹介する
文学散歩ムーヴィーです。
第2回は、いよいよ浅草六区、
芸能・娯楽関係のスポットの登場です。
今なら秋葉原のような空間が
当時の浅草六区だった
といえるかもしれません。
安来節の図版が流れるのには感動でした。
安木節っていうとドジョウすくい、
ひと昔前の、飲み会でのオヤジ芸
という印象ですけど
大正当時は、今でいえば
アイドルのステージのような感じでした。
観客は今でいうならドル・ヲタ
という感じですね(笑)
有名な浅草十二階(凌雲閣)の紹介場面では
凌雲閣を建設したウィリアム・K・バルドンが
コナン・ドイルの友人であったことだけではなく
ドイルによるバルドンへの献辞が載っている
小説『ガードルストーン紹介』の
初版本(おそらく)が紹介されてます。
すごい!
ドイル・ファン、古本マニア必見ですよん(笑)
昭和11年の、上野の動物園から
黒豹が逃げた事件の記事も掲げられています。
2・26事件、安倍定事件と並んで
昭和11年の三大事件と言われたそうですが
(そういえば今日は2・26。なんて日だ! w)
ちなみに、黒豹が逃げ出した事件のあとに
『人間豹』で豹が盗まれた事件が描かれていて
乱歩が現実を予言したかのようだと
ナレーションで言われてます。
結果的に予兆めいたことになりましたけど
個人的には、『人間豹』で豹が盗まれるのは
黒岩涙香が『幽霊塔』で書いているエピソードを
踏まえたものではないかと思っています。
(涙香の場合、豹ではなく虎ですけどねw)
今回は風俗資料の情報量が多いので
すっごく観ごたえがあります。
こちらのブログでは
埋め込むと右端が切れてしまいますので
(環境によっては切れないかもしれませんが)
以下に、アドレスを貼り付けておきます。
第2回はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uSyfU15mUbU
ちなみに前回紹介した第1回はこちらです↓
http://www.youtube.com/watch?v=xiunV08coSE
このアドレスに飛ぶと
最初にCMが流れますが
そこはご了承くださいまし。