
(双葉新書、2013年1月20日発行)
サブタイトルは
「人生を戦い抜くための勇気と知恵」。
円谷プロ創立50周年のロゴは
どこにも見当たりませんが
時期的にいってその流れの一冊か、と。
ただ棚に入ってるだけじゃ
見逃しかねないくらい
地味なタイトルですが
書店で背表紙を見た時
(平積みではなかったのです)
ピピッときて棚から抜いてみたら
ウルトラ関係だったので
購入した次第です。
先日ご案内の日経BPムック
『仮面ライダー 1号2号 Special』でも
各エピソードごとに
名台詞が抜かれていました。
そういう、特撮やアニメから
名言・金言を抜き出すというのは
昔からあるというか
ファースト・ガンダムをネタに
マニアがお遊びでやるもんか
と思ってましたが
ついにウルトラやライダーでも
そういうのが出てきたか、という感じ。
『ウルトラの金言』に関していえば
ナレーションの台詞なども引用されており
名言・金言集というよりも引用句集で
劇中の言葉を使って何らかの感想を述べる
といったミニ・エッセイ集といったところ。
たとえば
『ウルトラマンタロウ』第1話の
「ウルトラの兄妹たちよ、(略)
見よ、ウルトラの命の誕生を!」
というウルトラの母の台詞は
通常の意味での金言とはいえないでしょう。
また『ウルトラQ』の
海底原人ラゴンのエピソードから引かれている
「誰が持ってってやるんだね」
「……私が行くわ」
というやりとりも、金言という感じじゃない。
これなんて状況を説明しなければ
ありふれたやりとりでしかないですからね。
このように、首をひねる金言も
いくつか、というより、かなりありますが
さっと読めますので、それはいいか、と。
カバー裏には
4つの金言が載ってますが
自分が覚えてなかったのは
「無茶をやるのは、弱い人のやることよ」
だけだったのは
ちょっと自慢できますかね?(苦笑)

それぞれ
何のエピソードに出てくる金言かは
本を手に取ってご確認ください。
なお、金言(きんげん)は
カネゴンと掛けてあるそうです。
著者名も、
『怪奇大作戦』に出てくる
牧史郎のもじりですね。
本名かも知れないけど(^^ゞ