$圏外の日乘-DVD『銀河英雄伝説 撃墜王』
(キティ発売、エイベックス・マーケティング販売
 XNKE-50006、2012.11.2)

昨年あった公演は
残念ながらチケが取れず
会場推しだけで観られなかった
舞台『銀河英雄伝説』撃墜王編のDVD、
ようやく観ましたが
139分の尺はとにかく長い……。

イゼルローン要塞を攻略するまでの
サイドストーリーと
アムリッツア星域会戦の顛末、
捕虜交換式を行なったあと
ハイネセンへ向かう
航路上で起きた事件とを
撃墜王の面々を中心に描く物語で
それと並行して帝国側の
ラインハルト・フォン・ローエングラムと
その副官キルヒアイスのやりとりが描かれる
……ということでいいのかな?

自分、銀英伝ファンではないので
いつもストーリーを理解するのに
人一倍、苦労してます(^^;ゞ


奈央ちゃんは、自由惑星同盟編に続いて
舞台版のオリジナル・キャスト
ナオミ・ドールトン大尉役で出演しています。

前回の自由惑星同盟編よりは出番が多い。
前半でのポプランとのやりとりも
軽妙で楽しそうな感じでした。

通信回線のモニター越しのお芝居も
面白い演出でした。
(実際の舞台ではどう見えたんだろう……)

それは良かったんですが、後半での
捕虜交換船上でのナオミの行動には
キャラクターとして
どうにも首をひねらざるを得ない気もしたり。

人間、そういうもの、
心に悪魔が入り込むことがあるといわれても
そらそーだろうけど、
200人の無関係な人間を道づれにする
という発想は、あのキャラなら
普通、出てこないでしょう。

ナオミ側の事情が
こういっては何ですが
卑小すぎるのも気になるところです。

人にもよるのでしょうが
銀河英雄伝説という
本編の物語が大きいだけに
それとの物語バランスが悪く
卑小だと思わざるをえません。

こんな事件を起こしたら
もうナオミの出演はありませんね。

というか
ナオミを退場させるためのストーリー
という印象が拭えませんでした。

それくらい唐突だったような気がします。

ドラマの流れの中で
伏線がそれなりに張られていれば
それなりに納得したとは思いますが……

「ポプラン、あなたは裏切らない?」
という台詞だけでは
伏線としては不充分でしょう。

今回は一度も姿を見せなかったヤン少将が
この事件を鎮圧するために
どういう指示を出したのか
舞台上では語られませんが
気になるところです。

また、ナオミが事件後
どう処分されたのかも
気になるところです。


ちなみに、特典映像として収録されている
「アフタートークショー1」は
奈央ちゃんが参加した回のものでした。

最期の挨拶以外、喋ってませんけどね(苦笑)