新刊書店の音楽書コーナーを
ご無沙汰している間に
バッハやらバロック音楽やらの本が
いくつも出ていたみたいで
ちょっと懐が悩ましい
今日この頃ですが
こちらはたまたま近所の新刊書店で
先日見かけて、購入したものです。

(河出書房新社 KAWADE 夢ムック、2012.11.30)
「まえがき」は
那須田務が書いてますので
彼の企画・編集
ないし監修なのかもしれません。
「古楽器でもモダンでも!
——次に聴くCDを選ぶ最新鑑賞ガイド」
という副題(?)からも分かるとおり
モダン楽器による演奏も排除せず
というか
モダンとピリオドとの違いを意識して
ガイド・紹介している点が
特徴といえるでしょうか。
そうはいっても
どちらかといえばピリオド寄りな
印象を受けます。
というのも
インタビューされている演奏家が
すべてピリオド奏者だから(笑)
「バッハ演奏今昔物語」という
これまでの演奏の歴史を振り替えるエッセイは
「モダン楽器演奏家の歴史」と
「〈ピリオド楽器演奏〉によるバッハ」という
それぞれ違う執筆者による
ふたつのエッセイが載ってますけど
自分は古楽器演奏が好きなので
後者のエッセイを興味深く読みました。
コンパクトにまとまっていて、いいです。
あと、演奏家インタビューの前についている
「バッハの時代の楽器と古楽の演奏習慣」という
那須田の執筆になる総論は
特に演奏習慣についての解説が
とても勉強になりました。
よくCDのライナーに出てきたりする
アーティキュレーションという用語の意味が
初めてよく分かりました。これには感動。
この手の本のお約束であるディスクガイドは
ジャンル別に分けてあるのはともかくとして
それぞれ、初級・中級・上級の三段階に分け
モダンとピリオド両方の
推奨CDを紹介しているのが珍しい。
いや、今までにもあったとは思いますが
ここまでシスティマティックにやるのは
なかったように思います。
欲をいえば
ピリオド楽器を写した
カラー写真が欲しいかな。
あと、
各楽器奏者のインタビューに関連させた
音のCDか演奏を見せるDVDなんかが
付録でついてると、完璧でした。
とはいえ、活字のみのガイド本としては
今のところ最良のものと
いっていいかもしれません。
バッハ好き、古楽演奏好きには
おススメの一冊です。
ご無沙汰している間に
バッハやらバロック音楽やらの本が
いくつも出ていたみたいで
ちょっと懐が悩ましい
今日この頃ですが
こちらはたまたま近所の新刊書店で
先日見かけて、購入したものです。

(河出書房新社 KAWADE 夢ムック、2012.11.30)
「まえがき」は
那須田務が書いてますので
彼の企画・編集
ないし監修なのかもしれません。
「古楽器でもモダンでも!
——次に聴くCDを選ぶ最新鑑賞ガイド」
という副題(?)からも分かるとおり
モダン楽器による演奏も排除せず
というか
モダンとピリオドとの違いを意識して
ガイド・紹介している点が
特徴といえるでしょうか。
そうはいっても
どちらかといえばピリオド寄りな
印象を受けます。
というのも
インタビューされている演奏家が
すべてピリオド奏者だから(笑)
「バッハ演奏今昔物語」という
これまでの演奏の歴史を振り替えるエッセイは
「モダン楽器演奏家の歴史」と
「〈ピリオド楽器演奏〉によるバッハ」という
それぞれ違う執筆者による
ふたつのエッセイが載ってますけど
自分は古楽器演奏が好きなので
後者のエッセイを興味深く読みました。
コンパクトにまとまっていて、いいです。
あと、演奏家インタビューの前についている
「バッハの時代の楽器と古楽の演奏習慣」という
那須田の執筆になる総論は
特に演奏習慣についての解説が
とても勉強になりました。
よくCDのライナーに出てきたりする
アーティキュレーションという用語の意味が
初めてよく分かりました。これには感動。
この手の本のお約束であるディスクガイドは
ジャンル別に分けてあるのはともかくとして
それぞれ、初級・中級・上級の三段階に分け
モダンとピリオド両方の
推奨CDを紹介しているのが珍しい。
いや、今までにもあったとは思いますが
ここまでシスティマティックにやるのは
なかったように思います。
欲をいえば
ピリオド楽器を写した
カラー写真が欲しいかな。
あと、
各楽器奏者のインタビューに関連させた
音のCDか演奏を見せるDVDなんかが
付録でついてると、完璧でした。
とはいえ、活字のみのガイド本としては
今のところ最良のものと
いっていいかもしれません。
バッハ好き、古楽演奏好きには
おススメの一冊です。