
(角川映画発売、角川エンタテインメント販売
DABA-0427、2007.11.27)
オリジナルは大映映画で
だから角川から出ているわけです。
(『大魔神』なんかもそうですね
といえば、お分かりいただけるでしょうか)
監督は増村保造で
1969年1月25日に公開されました。
原作は江戸川乱歩の同題の作品です。
内容は、触覚芸術論の部分を除いて
かなりアレンジされてますけどね(藁
だからこそ、現代にも通じるような映画に
なっているといえなくもないです。
1969年は、先にご案内の
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』も
公開された年でして
(『恐怖奇形人間』は10月19日公開)
今に伝わる乱歩原作の2大カルト作品が
同じ年に公開されたなんて、
この時代、ちょっとヘンだったんじゃないかと
思っちゃいました。( ̄▽ ̄)
そう! 『盲獣』もカルトなのです。
で、海外で人気があるというのも
共通してまして(藁
これ観て、ジャパンすごい!
と思われても困るような気が……(苦笑)
でも今回、初めて通しで観ましたが
すごい映画ではありました。
それは認めざるを得ないです。
どこがすごいか語り始めると
こちらの性的嗜好やら
ヰタ・セクスアリスやらが
ダダ漏れになりそうなので
あまり語りたくないです(苦笑)
盲目の自称芸術家(船越英二)と
その母親(千石規子)と
彼らに目をつけられたモデル(緑魔子)の
3人しか登場しない密室劇です。
(冒頭で内トラっぽい人たちが
ちょっと出ますけど
クレジットされてません)
いわゆる監禁もので
今風にいえば
ストックホルム症候群みたいのも
彷彿させたりしますが、
普通の人が観たらこれ
エロ以外の
何ものでもないだろうなあ。
で、監禁もののエロっぽい展開までは
それなりに分かるのですが、
(母親の嫉妬とかね、パターンだしw)
ストックホルム症候群っぽいのが
出てきた後からは
よく分かりません(苦笑)
この話、後半になると
明智小五郎みたいな
デウス・エクス・マキナを出さずに
終らせられるのか
と思って観てましたが、
そっちに行きましたか~という感じで。
観念的には分かりますが
リアルには分からないということです。
そんなもんなの? て感じでしてね(藁
カルト映画好き以外には、
おススメすると
自分が誤解されそうなので
おススメできません(苦笑)
いろんな意味で、気心の合った人以外とは
語り合えない映画だと思う次第です。
上にも書いたように
今回初めて観たわけですが、
仮に上に書いたような映画だと知ってても
乱歩原作である以上
買いはしたでしょうけど(^^;ゞ
良い子は観ちゃダメ!(藁